高校生だけで韓国旅行にもOKな時代になってきました。
しかし、若い旅行者だからこそ注意すべきルールや準備があります。
この記事では、2025年最新の情報をもとに、保護者同意書の取得方法やホテル宿泊条件、費用の目安などをまとめて解説します。交通費・宿泊費の相場や人気スポットも紹介し、初めてのひとり旅をしっかりサポートします。
目次
韓国旅行を高校生だけで計画する際の注意点
日本のパスポートがあれば短期旅行は査証不要ですが、出発前に必ずパスポート有効期限を確認しましょう。
高校生は海外旅行保険の加入も必須です。クレジットカード付帯保険は本人利用条件があるため、未成年の場合は別途加入が安心です。
また、韓国では18歳を成人とみなす法律に改正されましたが、旅行業界やホテルの規定では「20歳未満は未成年」とするケースも多いです。未成年だけで宿泊する際は保護者の同意書が必要になり、ホテルによっては予約を断られることがあります。十分な準備と事前確認が重要です。
パスポートと親の同意書
未成年者も必ずパスポートが必要です。海外渡航が初めての人は早めに申請しておきましょう。
ビザは90日以内の観光なら不要ですが、空港で調査を受けることもあるので、学校の在籍証明や保護者の同意書(英語表記推奨)は手元に用意すると安心です。
航空会社でも未成年者のみの渡航には同意書が求められる場合がありますので、親署名の同意書は事前に準備しておきましょう。
韓国の年齢制度と宿泊制限
2023年以降、韓国の成人年齢は18歳に引き下げられました。しかし、ホテル宿泊に関しては満20歳(国際年齢18歳)以上を要件とするところがまだ多く、注意が必要です。
韓国の青少年保護法では、未成年者(旧・満19歳未満)だけでの宿泊は原則禁止されており、同意書があっても同性グループでなければなりません(異性同士での宿泊は禁止)。予約時にホテル側に未成年宿泊の条件を確認しましょう。
旅行保険と緊急連絡先
海外での事故・病気に備えて旅行保険には必ず加入してください。特に未成年の場合、事故やケガに対する保障は手厚くしておくべきです。
万が一のトラブルに備え、大使館や学校、親の連絡先をメモして携帯するようにしましょう。
ソウルの日本大使館(電話:02-3210-7600等)や現地の警察・救急番号を控え、安全対策を徹底してください。
現地でのマナーと注意事項
韓国は比較的治安が良いですが、観光客を狙うひったくりなどもゼロではありません。人混みではバッグを前に抱えるなど防犯対策をしましょう。
飲酒・喫煙は満19歳以上でなければできません。
ナイトクラブや夜遅くまで営業するお店には入場できないため、夜間は公共交通機関を利用するか、早めにホテルに戻りましょう。
また、列に並んだり、店員さんや他の旅行者への礼儀を守ったり、日本とは違う文化にも気遣いが必要です。
高校生だけでも宿泊できる韓国のホテル事情

高校生だけでも宿泊可能なホテルはありますが、条件付きです。
先述の通り、未成年だけの宿泊には親権者の同意書が必須で、全員が同性である必要があります。
同意書提出の要否はホテルによって異なりますので、予約前に各ホテルの利用規約で確認しましょう。
場合によっては同意書に加えて、保護者の身分証明書コピーや続柄証明(戸籍抄本など)の提出を求められることもあります。
未成年者の宿泊ルール
韓国の法律上、未成年者のみだけでは宿泊できません。ホテルによっては同意書があっても未成年だけの宿泊を受付しない所もあります。
予約時に「未成年宿泊可否」をチェックし、必要なら事前にホテルに問い合わせしてください。
保護者同伴とみなされる条件(同行者が20歳以上の場合など)なら同意書不要となるケースもありますが、根本的には高校生だけである以上、同意書の準備を検討してください。
保護者の同意書提出方法
同意書は英語で作成するのが一般的です。旅行情報サイトでは同意書テンプレートが公開されているので、必要事項(旅行者名、親権者名、住所、連絡先、宿泊日程など)を英語で記載し、署名・捺印しておきましょう。
提出方法は、予約サイトやホテルによって異なります。多くのホテルではチェックイン時に原本を提示すればよいですが、事前にメールで送付を求められる場合もあります。予約完了後はホテル利用規約を再確認し、それに従って提出してください。
おすすめの明洞エリアとホテル
明洞(ミョンドン)エリアには高校生でも宿泊できるホテルが集中しています。若者にも人気のエリアなので条件をクリアすれば安心して泊まれます。例えば、以下のホテルは条件付きで高校生でも宿泊可能です。
- ホテルスカイパーク ソウル明洞2/3 – リーズナブルかつ立地良好で、親の同意があれば利用できる
- ロイヤルホテル ソウル 明洞 – 四つ星ホテルながら比較的料金が手頃で安心感がある
- イビススタイルズ アンバサダー ソウル明洞 – 近代的な作りの三つ星ホテルで、学生人気の明洞中心街に位置
※上記ホテルは例です。予約時に未成年宿泊可能かを必ず確認し、必要書類の提出方法も確認してください。
韓国旅行に向けた準備と予約のポイント
航空券やホテルの予約は早めに行いましょう。ツアーより個人手配の方が自由度が高く安く済む場合があります。
旅行代理店では未成年だけの参加を断られることもあるので、航空券と宿泊は個別に手配するのが一般的です。
また、必要な持ち物リストを作成しておくと準備に抜けがありません。以下を参考にしてください。
パスポートと入国手続き
パスポートの残存期間に注意しましょう。一般的に韓国入国時点で6か月以上の残存期間が望ましいとされています。旅行前に期限切れでないか必ず確認してください。
日本人は90日以内の観光目的であればビザ不要ですが、提出書類を用意しておくと安心です。入国審査時にはパスポートの他に、学校・家族の情報などを訊ねられる可能性があります。
航空券とホテルの予約
一般的な航空券相場は往復約30,000~50,000円程度(航空会社や時期により変動)。LCC(格安航空会社)を利用するとさらに安くなりますが、未成年利用条件を確認してください。
ホテルは明洞や東大門、弘大(ホンデ)など交通の便が良いエリアがおすすめです。先述の通り、未成年宿泊可否を確認の上予約します。旅行サイトや予約アプリで早期予約割引などを活用し、費用を抑えましょう。
旅行保険と持ち物チェック
海外旅行保険には必ず加入してください。学校の付添旅行保険やクレジットカード保険は補償範囲が制限されるので、補償内容をよく確認しておくべきです。
日用品や持ち物も計画的に準備しましょう。例として次のようなものが必要です。
- パスポート・現金(韓国ウォン)・クレジットカード
- 海外旅行保険証券の控えや旅行行程表
- 常備薬・体温計・マスクなどの衛生用品
- スマートフォン・充電器・モバイルバッテリー
- 旅行用変換プラグ(韓国は日本と同じAタイプでそのまま使用可)
- 地図アプリや翻訳アプリ(ナビゲーション用に起動しておく)
持ち物はできるだけコンパクトにまとめ、紛失に備えてコピーや電子データのバックアップも用意しておきましょう。
現地での通信手段の準備
韓国国内では無料Wi-Fiスポットが多いですが、移動中は通信が途切れることもあります。空港到着時にポケットWi-FiやSIMカードをレンタルするのが安心です。短期なら、空港カウンターでレンタルWi-Fiを借りたり、現地SIMを交代のSIMフリー携帯に挿入しましょう。
現地でスマホは必須のツール。交通系アプリ(カカオマップやNAVERマップ)や翻訳アプリ(Papagoなど)をインストールしておくと便利です。
高校生に人気の韓国旅行スポットとアクティビティ
韓国には若者が楽しめるスポットがたくさんあります。ソウル市内はファッション・美容の最先端。明洞や東大門(トンデムン)はショッピング好きに大人気で、韓国コスメや流行ファッションが手頃に手に入ります。
また、景福宮(キョンボックン)や光化門(クァンファムン)の王宮エリアでは、伝統衣装をレンタルして記念撮影が楽しめます。南山タワー(Nソウルタワー)からの街並みの夜景や、ロッテワールド・タワーの展望台も見逃せません。
ソウル市内の主要観光地
明洞(ミョンドン)や江南(カンナム)、弘大(ホンデ)などは若者や学生に人気のエリアです。雑貨屋やカフェが多い弘大エリアではトレンディな路上パフォーマンスも楽しめます。
クールなK-POP情報が欲しいなら、COEXモール(江南)にある「SMエンターテインメントのショップ」や「K-POPコンテンツコーナー」もチェック。バクハドン(仁寺洞)では伝統的な茶屋や風呂文化(チムジルバン)を体験できます。
地方都市や自然スポット
首都ソウルのほか、釜山(プサン)はビーチや港町の雰囲気が魅力。海雲台(ヘウンデ)ビーチでのんびり過ごしたり、新鮮な海産物が並ぶ国際市場を散策するのもおすすめです。
また、自然が好きなら済州島(チェジュ島)へ。火山が生んだ景観や海辺の散策が楽しめます。ソウル近郊なら南怡島(ナミソム)の日帰りツアーで「ハートの並木」を見たり、板門店(DMZ)ツアーで歴史を学ぶのも一味違う体験です。
K-POPや文化体験
韓流ドラマやK-POPファンなら、撮影ロケ地巡りやアイドルショップも楽しいです。東大門(ドンデムン)の「LOVEストリート」には、K-POPアイドルの等身大パネルが並びます。公演が可能なら、コンサートやミュージカル鑑賞も思い出になります。
韓国文化に触れるなら、韓服(チマチョゴリ)のレンタル体験や伝統ごはん・屋台グルメも試してみてください。屋台料理(トッポッキやプルコギなど)はお値段も安く、お小遣いでも十分楽しめます。
ショッピング・グルメ体験
韓国旅行で欠かせないのはショッピングとグルメです。明洞では最新コスメやおしゃれな服が豊富に揃い、夜市の屋台ではトッポッキ・キムパプ・チヂミなどストリートフードが楽しめます。弘大エリアには個性的なファッション店やカフェが並び、インスタ映えスポットも多くあります。
食事はビビンバやプルコギ、タッカルビ(辛い鶏料理)など韓国ならではの味を試しましょう。定食屋やカフェは価格もリーズナブルで、日本語メニューがある店もあります。
高校生だけの韓国旅行の費用・予算
3泊4日の韓国旅行の場合、高校生ひとりあたりの予算目安は約7万円~10万円程度です。
この金額には往復航空券、宿泊費、食費、交通費、お土産代が含まれます。
短期旅行はフライトやホテル、時期によって費用が大きく変動するため、目安として考えてください。以下は一般的な費用内訳です。
項目 | 費用目安(1人/3泊4日) |
---|---|
往復航空券 | 約3万~5万円 |
宿泊費(3泊) | 約1万5千~3万円 |
食費・飲料 | 1万~2万円 |
交通費(地下鉄・バスなど) | 5千~1万円 |
お土産・遊興費 | 1万~2万円 |
航空券とホテル代の相場
航空券は早めに予約すると安くなります。LCCなら往復3万円以下で見つかることもあります。ホテル代は明洞周辺の中級ホテルで1泊5,000~1万5千円が目安。
学生向けのゲストハウスやホステルならさらに安く抑えられます。
旅行シーズンは夏休みや年末年始が高めで、平日やオフシーズンなら費用を節約できます。早期予約割引や「平日2泊+週末1泊」の変則プランも利用しましょう。
食費・交通費の予算目安
韓国の食事は東京よりやや安め。屋台や食堂なら1食500~1,000円程度で楽しめます。
3泊4日分の食費はおよそ5千~1万円を見込んでおけば安心です。
交通費は地下鉄・バスの1区間あたりおよそ150~200円(T-moneyカード利用時)です。空港~市内は空港鉄道が便利(約1,500円)。旅行中の交通費は1日1,000円もあれば足りるケースが多いです。
お土産や遊びに使うお金
お土産代は買うものによりますが、コスメや雑貨を少し買う場合は1万円前後が目安です。
電化製品や高級ブランド品を買うならもっと必要ですが、高校生なら手頃な土産を狙うとよいでしょう。
カフェや遊園地、K-POPショップへの入場料・体験料も加味しておきましょう。
余裕をもって2~3万円をお小遣いとして用意すれば、臨機応変に楽しめます。
高校生だけで韓国旅行を安全に楽しむためのポイント
韓国は治安が比較的良く、日本語が通じる場所も多いため、高校生だけでも安全に過ごせる国です。しかしどこでもトラブルには注意が必要です。特に夜道は人気のない場所を避け、集合時間や行動場所を友人や家族に知らせるようにしましょう。
旅行中は大金を持ち歩かず、キャッシュレス決済やT-moneyカードを活用すると安心です。
また、海外でのルールは日本と異なることも多いので、公共マナーを守ることが大切です。
ゴミはゴミ箱へ、歩行中は左右をよく見て車に注意するなど、最低限の注意を忘れずに。
現地での安全対策とマナー
カバンは常に身につけ、スマホなど貴重品から目を離さないようにしましょう。
公共交通機関では列に割り込まない、席を譲り合うなど日本と同様にマナーを守れば喜ばれます。
観光地では声をかけてくる勧誘に注意してください。「目」を盗むスリ被害は稀ですが、長時間地下鉄で寝ない、混雑時はカバンを前にするなどの対策をしておけば安心です。
夜間の外出・トラブル対処
夜遅くまで遊ぶ場合はグループ行動が基本です。人気が少なくなる終電後はタクシーや配車アプリを利用しましょう。
クラブやバーは20歳未満は入場できないので、深夜の出歩きは極力避け、ホテル周辺で過ごすのが無難です。
トラブルに遭った場合は日本語が通じる韓国警察「外国人観察窓口」や、日本大使館に相談してください。
海外旅行保険のサポートデスクも24時間対応しているので、加入証明書を手元に控えておくと心強いです。
大使館・連絡先の確認
パスポートの紛失や事件に巻き込まれた際に備え、ソウルの日本大使館や領事館の連絡先を必ず控えておきましょう。
緊急の場合は大使館が日本語でサポートしてくれます。
また、スマホにSIMを入れれば日本の家族ともいつでも連絡が取れ安心です。
事前に安全アプリのダウンロード(位置共有や緊急通報機能付き)を検討し、万が一に備えておくと良いでしょう。
まとめ
高校生だけでの韓国旅行は、事前に必要な手続きをしっかり行えば楽しめる経験です。パスポートの有効期限チェックや保護者同意書の準備、旅行保険の加入は必須です。ホテルの未成年対応を調べ、交通機関の使い方を把握しておくと安心です。
費用は航空券・宿泊代の早期予約で抑え、現地では食費や交通費を計画的に使いましょう。人気スポットで楽しい時間を過ごしつつ、緊急連絡先や貴重品管理には常に気を付け、安全第一で旅行を満喫してください。