近年、K-POPやグルメなどで韓国旅行を楽しむ日本人は増加しています。
一方で、「日本人だから危ない?」という不安の声も少なくありません。
この記事では2025年最新の情報をもとに、韓国の治安事情や実際のトラブル事例、日本人旅行者向けの安全対策をご紹介。
誰でも安心して旅を満喫できるポイントをお伝えします。
目次
韓国旅行は日本人にとって危ないのか?真実を探る
韓国旅行に不安を感じる要因には、SNSや口コミで広がる過去の体験談や印象が影響しています。
しかし、外務省の渡航情報を見ると、2025年現在韓国の危険情報は発出されておらず、危険レベルは最も低いレベル0~1に留まっており、旅行を控えるような強い警告は出ていません。
つまり官方には通常の観光旅行ができる国とされています。
ただし過去には反日デモなどで一時的に注意が必要とされたこともあったため、渡航前に最新情報を確認しておくことは大切です。
一般的に韓国は治安が良い国ですが、飲酒文化が根強い繁華街では夜間のトラブルが報告されることがあります。
また、「日本人」と分かると話しかけられるシチュエーションもあるため、大声で日本語を話さない、携帯電話やカメラで大声を上げないなど最低限の注意は必要です。
反日感情が高まる時期(歴史的な判決の直後や8月15日の独立記念日など)は厳戒態勢になりやすいので、その時期に重ならないよう旅行日程を工夫するのも一つの防衛策です。
外務省の最新渡航情報と現地の治安
外務省海外安全ホームページによると、韓国には特段の危険情報・感染症危険情報は出ていません(2025年時点)。
これは現地治安が比較的安定している証で、通例どおりの注意を払えば大きな問題は起きないレベルです。
韓国国内でも大都市は治安が良く、観光客を狙った組織的な犯罪は少数です。
とはいえ、標準的な海外旅行同様に注意は必要です。特に外務省などが推奨するように、最新の治安情報や渡航注意報を常にチェックしましょう。
たとえば、地震などの自然災害や、まれに起こる人身事故・テロ活動などは事前情報が出ることがあります。
旅行前には在韓日本大使館からの注意喚起も確認し、スマホアプリやニュースで最新動向を把握すれば安心度が高まります。
韓国旅行にまつわる噂・口コミの検証
ネット上では「韓国は危険」「虫が多い」などの口コミが目立つことがあります。
しかし、これらの情報は極端な一例や感情的な意見である場合も多いのが現実。
たとえば、2023年秋に話題になった「トコジラミ(南京虫)」の被害報告ですが、2025年時点では韓国政府の集中的な防疫対策により発生数は大幅に減少傾向にあります。
清潔なホテル利用や事前リサーチでリスクはかなり下げられます。
また一部では「日本人だから狙われる」といった声もありますが、実際に韓国内で日本人を狙った犯罪が増えているという証拠はありません。
基本的に旅行者を狙う犯罪は国籍を問わず発生します。常に周囲に注意を払い、貴重品管理と自己防衛意識を持てば大半のトラブルは回避できます。
韓国旅行で日本人が遭遇しやすいトラブルとは

日本人旅行者が韓国で遭遇しやすいトラブルの多くは、「油断しやすい」タイミングで起こりがちです。
人混みでのスリや置き引き、バーやナイトクラブでのぼったくり、不慣れな土地で起こるコミュニケーショントラブルなどが典型的な例です。
事前に知っておけば、防げるトラブルがほとんどです。
スリ・盗難・詐欺のリスクと回避法
ソウルの地下鉄や観光地の人混みでは、背後からカバンを狙うスリ・置き引きが報告されています。カバンは前に抱える、財布はカード専用ポーチに入れるなどの工夫をしましょう。
また、路上で話しかけてきて携帯電話を見せたり写真を撮ろうとする人には注意が必要です。不意にスマホを貸す振りをして個人情報を抜き取る詐欺もあるので、よく知らない人にはスマホを渡さないことが大切です。
- 公共交通機関や観光地でのスリ:バッグは体の前に。貴重品は分散して保管を。
- ATM使用時の周囲警戒:誘導してお金を抜き取る犯行がゼロではないため、カード情報は秘密に。
- 偽警官やカルト勧誘に注意:警察官を名乗る不審者には身分証の提示を求め、堂々と拒否する。
飲食店・繁華街で起こりがちなトラブル
ソウルや釜山の繁華街にある酒場や屋台では、酔った客同士の言い争いや料金トラブルが起きることがあります。
料金トラブル対策としては、メニューやチケット制を採用している店を選ぶのが安心です。日本語表記があるホテル近くの飲食店なら安心度が上がります。
また、日本人観光客向けに接客をするスタッフも多いですが、心無い客引きには警戒を。
馴染みのない場所で高額な商品を売りつけてくる店やホテルへの連れ込みナンパには毅然とした態度で断りましょう。
通りかかった日本人スタッフのいる大手チェーン店やショッピングモール内ならば、安心して利用できます。
交通機関利用時の注意点(タクシー・地下鉄)
タクシー利用時は公式配車アプリ(カカオタクシーなど)を使うと安心です。
特に深夜にタクシーを拾う際は、英語や日本語が通じにくいドライバーとの料金交渉トラブルが避けられます。
メーターが郵送料金になっているか確認し、目的地を伝える前に料金目安を確認するか、アプリで料金を提示してもらいましょう。
地下鉄やバスは時間帯を問わず便利で安全です。ただし、終電・終バスの時間に注意を。
韓国の終電は日本に比べ早めの時刻設定のことが多く、乗り過ごすとタクシーしか手段がなくなります。あらかじめ帰路の交通スケジュールを確認し、遅くなりすぎないよう心がけましょう。
宿泊先や周辺で気を付けたいこと
宿泊先選びも安全ポイントのひとつです。清潔で評判の良いホテルを選ぶことで、害虫トラブルや不審者出入りのリスクを抑えられます。
宿泊施設に限らず、周辺環境を調べ、夜道が暗くないか、周囲にコンビニや人通りが多い施設があるかもチェックしておきましょう。
トコジラミ(南京虫)対策と安心できる宿の選び方
2023年後半に話題になったトコジラミ(南京虫)ですが、政府と自治体の徹底対策により2024年後半以降は発生が大幅に減少しています。
とはいえ完全には防ぎきれないため、宿泊時の事前チェックは重要です。
荷物はベッド周りに直接触れないよう注意し、壁との隙間が大きい部屋や口コミの評判が高い施設を選ぶと安心です。
到着後にベッドや家具の隙間をざっと確認し、黒いシミ(いわゆる「血糞」)がないかチェックするのも有効です。
ホテルでの安心ポイント(防犯・火災対策)
宿泊先では、セキュリティのしっかりした施設を選ぶのが肝心です。
ドアの二重ロックやセーフティボックスの有無を確認し、フロントの対応が迅速で日本語対応可能かどうかも目安になります。
夜間はエレベーターカードキーでしか上層階に行けないホテルが安全性も高めです。
万が一の火災や災害に備え、非常口の場所を宿泊したらすぐに確認しましょう。
韓国のホテルは日本と異なり、「ベッド近くに消火器」「廊下に非常はしご」などの表示があることが多いので、一度確認して安心しておくと安心です。
女性旅行者が注意すべきポイント
女性一人旅やグループ旅行では、特に夜の安全確保に注意を払いましょう。韓国は比較的治安が良いとはいえ、繁華街や地下鉄駅では痴漢やセクハラに遭うリスクがゼロではありません。
夜道では人気の少ない路地を避け、タクシーは公式配車アプリを使う、また友人には自分の行動予定を伝えておくなど最低限の対策を行うことが大切です。
夜間の移動と安全確保
夜遅くまで遊ぶ場合は、宿泊先から繁華街への移動ルートを事前に確認しましょう。ホテルのフロントや旅行会社に安全な道順を聞くのも有効です。
深夜は女性専用のタクシー仙台などが韓国にもあり、必要ならそれを利用しましょう。
また、ソウルメイトや韓国旅行のサポートアプリを使えば、万が一の不安や緊急時に安心です。
街中でのナンパ・セクハラへの対処法
旅行中に韓国人男性から声をかけられることがあっても、流れに沿って断る練習をしておくと安心です。
明確に「結構です」「お気持ちは嬉しいですが…」と断り、無理に一緒に行動しないようにしましょう。
強引な客引き店に入らないことも重要です。迷ったら「ホテルに帰ります」と言ってその場を離れるのが無難です。
韓国の街で外国人が声をかけられた時は、警戒心を持って拒否するのがおすすめです。
基本は安全第一。安心できるカフェチェーン店や観光客が多い大通りに退避すれば、ほとんどのケースで被害を避けられます。
ソロ女性でも安心できる過ごし方
明るいうちに主要な観光を終え、夜はホテル近辺で過ごせば安全性はぐっと高まります。
女性専用の宿やセキュリティに定評のあるゲストハウスを選ぶのも一つの方法です。
また、公共交通機関を使う場合は防犯カメラ常設の車両を選び、混雑を避けるようにしましょう。
- 知人のいるレストランやカフェで食事:口コミで日本人経験が多い店は安心度が高い。
- 夜はグループで移動:一人ではなく複数人でタクシーや地下鉄を利用すると安全。
- 緊急時の防犯グッズ携帯:ホイッスルや防犯ライトなど、軽量の防犯グッズも活用。
安心・安全に韓国旅行を楽しむポイント
最後に、韓国旅行を快適に過ごすための基本ポイントを押さえましょう。
まず、出発前に渡航情報や天候情報をスマホでチェックし、現地キャッシュや交通カードも用意しておくとスムーズです。
韓国ではモバイル決済が普及しているので、Kakao Payなどのアプリを日本でダウンロードしておくと便利です。
最新治安情報のチェック方法
韓国政府や日本大使館の安全情報は、公式サイトやSNSで更新されています。渡航前に「外務省海外安全ホームページ」や「在韓日本大使館」のページを確認しましょう。
また、現地ではニュースアプリを日本語対応で設定すると、急なデモ情報や警報が入手しやすくなります。重要なイベント(選挙、新大統領の誕生、国の記念日など)前後には注意が必要ですが、基本的には日常の情報収集で十分対応できます。
緊急時の連絡先と現地サポート
万が一トラブルに遭った場合の拠り所として、在韓日本大使館や名誉領事館の連絡先は控えておきましょう。韓国警察(112)や消防(119)は日本語対応が充実しており、緊急時は遠慮せず通報できます。
また、大都市では日本語ホットラインが設けられていることがあります。事前に「韓国 日本語 緊急連絡先」で調べて登録しておくと安心です。
旅を快適にするグッズ・アプリ活用術
韓国旅行ではスマホが非常に役立ちます。言語の壁を補う翻訳アプリ、乗り換え案内アプリ、地図アプリ(KakaoMapは日本語表記あり)があれば不安は軽減します。
常備薬やウエットティッシュ、携帯用除菌シートなどは軽くても役立つアイテムです。また、海外旅行保険に加入しておくと、病気や盗難の際に負担が軽くなり安心です。
- モバイルバッテリー:スマホの電池切れ対策に
- 薬・衛生用品:体調不良時に備えて常用薬やミニ救急セット
- 防犯ブザーや緊急連絡カード:いざという時に役立つ連絡手段
- 現地通貨ウォン:空港や両替所で少額だけ両替しておき、クレジットカードと併用
まとめ
韓国旅行は一般的に治安が良いとされており、日本人観光客も安心して楽しめる環境です。
ただし、夜間の外出や不慣れな店舗では注意が必要です。外務省や大使館の情報で最新の安全情報を常に確認し、現地では周囲に気を配りながら行動しましょう。
万全の準備と心構えがあれば、「韓国旅行=危ない」はただの噂に過ぎません。日本人でも十分に安全を保ちながら、大いに韓国の文化やグルメを満喫してください。