韓国語で「はい」に当たる言葉は「네(ネ)」や「예(イェ)」です。しかし普通に返事するだけでは味気ないかもしれません。最近は若者の間で「네~」と語尾を伸ばしたり、「넹」「넵」といった短い形で可愛く返事する表現が広がっています。この記事では、基本的な「はい」の言い方から、こうしたかわいい返答のコツまでを解説します。
また、目上の人やビジネスシーンでは丁寧な表現を使い、友達同士の会話ではカジュアルな言い方を使い分けることが重要です。以下では、基本の返答例からシーン別の使い方まで幅広く紹介していきます。
目次
韓国語で「はい」を可愛く言うコツ
韓国語で「はい」は「네(ネ)」が基本ですが、ただ「네」と答えるだけでは素っ気なく響くことがあります。かわいく返事したいときは、声のトーンやイントネーションを工夫するのがポイントです。たとえば「네~」のように語尾を伸ばすと柔らかい印象になりますし、休符を入れて息を混ぜた言い方にすると可愛らしい印象になります。
韓国語の基本的な「はい」
韓国語で一番基本的な「はい」の表現は「네(ネ)」です。発音は日本語の「ね」に近く、丁寧にもカジュアルにも幅広く使えます。目上の人に対しても友達に対しても使える万能の表現で、挨拶や質問への返事として頻繁に使用されます。
また、類似する言葉に「예(イェ)」があります。예も「はい」という意味で、より丁寧な響きがあります。かつては年配の方やフォーマルな場面で好まれていましたが、最近では「네」と同じ場面でも使われることが増えています。
かわいい返し方のポイント
よりかわいく「はい」を言いたい場合、音声的なアレンジが有効です。例えば「네~」と語尾を伸ばしたり、息を混ぜて「ネェー」のように優しい響きにすると好印象です。また、韓国の若者言葉では「네」ではなく「あえて崩した」形を使うこともあります。たとえば「네」を「넹(ネン)」と短く書いたり、「ネ」に「プ」をつけて「넵(ネプ)」と言う表現などがあり、どれもかわいらしさや元気さを演出します。
コミュニケーションでは笑顔で返事をするのも大切です。口調とボディランゲージを合わせて、相手にポジティブな印象を与えましょう。ただし、慣れない相手やフォーマルな場面では砕けすぎないよう注意し、TPOに応じて表現を選ぶことがポイントです。
韓国語の「はい」の基本形と丁寧表現

「네(ネ)」:一般的な「はい」
「네(ネ)」は韓国語のもっとも基本的な返事表現で、日本語の「はい」と同じ意味です。友人や同僚との会話ではもちろん、目上の人に対しても使える万能のフレーズです。発音は日本語の「ネ」に近いですが、韓国語では舌を歯と歯の間に置いて発音するため、日本人には「デ」に聞こえることがあります。
日常会話では挨拶の受け答えなどで頻繁に用いられます。例えば、先生や上司に「~ですか?」と尋ねられたときに、この「네(ネ)」と答えれば一般的な肯定返事になります。
「예(イェ)」:やや丁寧な「はい」
「예(イェ)」も「はい」という意味で使われる表現ですが、「네」よりやや丁寧な響きがあります。特に1988年以前は標準語として「예」だけが認められており、年配の方は「예」をよく使用していました。現在でもフォーマルな場面や儀礼的な場には「예」を使うと礼儀正しい印象になります。
ただし、最近では「네」と「예」を区別せず両方使い分ける人が増えています。場面によって使い分けることで柔軟に対応できるので、ビジネスでは「예」、通常の会話では「네」というように覚えておくと便利です。
「네」と「예」の使い分け
一般的には「네」も「예」も正しい「はい」の返答で、大きな違いはありません。ただし目上の人や目標を強調したいときには「예」を使い、普段の会話では「네」で十分です。例えば、公式な場やフォーマルな場面では「예」を使い、友達同士や年下の人には「네」で答えるなど、TPOに応じた使い分けがポイントです。
若者言葉で「はい」をかわいく言う方法
友達同士やSNS上では、カジュアルでかわいい「はい」の表現が使われます。たとえば、「네」を少し崩して「넹(ネン)」と書いたり、語尾を伸ばした「네~」の形で返答したりすることがあります。また、元気な返事には「넵(ネプ)」という言い方もよく使われます。次に、これらの若者特有の表現を具体的に紹介します。
- 네~(ネ~):「네」に伸ばし棒をつけた形です。語尾を伸ばして発音することで、相手に親しみやすく、優しい印象を与えます。
- 넹(ネン):「네」を短くして書いた表現です。音としては「ネン」に近い響きで、簡潔に肯定したいときに使われます。若い女性がかわいらしく応える際に用いることが多いです。
- 넵(ネプ):「네」に「プ」をつけた形で、明るく元気に返事するときに使います。日本語の「はいっ!」という感じで、はきはきとした肯定のニュアンスがあります。
このほかにも、「네」や「예」の語尾に小さく「ㅎ」をつける「네ㅎ」「예ㅎ」といった書き方や、「응~」という言い方もインフォーマルな場面で見られます。これらは全て友達同士の会話で使われることが多いので、場面に合わせて上手に使い分けるといいでしょう。
韓国語で「うん」と「いいえ」を使い分ける
日常会話によく出てくる日本語の「うん」は、韓国語では「응(ウン)」と表現します。親しい相手への返答として使われ、「네」と同様に肯定の意味です。フォーマルな場面では「네」が一般的なので、カジュアルすぎる場では「응」ではなく「네」で返すのが無難です。
「응 (ウン)」:親しい相手への返答
「응(ウン)」は「네」よりもさらにくだけた言い方で、友達や家族との会話で使います。日本語の「うん」や「あぁ」に近いニュアンスで、同意や芳声を示すときにぴったりです。優しい調子で「응~」と答えることで、くだけた雰囲気を演出できます。
「아니요 (アニヨ)」と「아뇨 (アニョ)」:否定の表現
韓国語で「いいえ」にあたる基本表現は「아니요(アニヨ)」です。否定を強めたい場合は「아니오(アニオ)」と言うこともあります。また、カジュアルに言いたい時は「아니요」の最後の「요」を落とした「아뇨(アニョ)」があり、特に若い女性がよく使います。
「네」「응」「아니요」「아뇨」を使い分ければ、より自然な会話になります。例えば目上の人には丁寧な「아니요」を使い、仲のいい間柄では「아뇨」や「응」を使って砕けた返答をするなど、ニュアンスに気をつけて使い分けましょう。
まとめ
韓国語で「はい」を伝える基本的な言い方は「네(ネ)」ですが、場面や相手に応じてさまざまな表現があります。より丁寧に答えたいときは「예(イェ)」、親しい間柄ではカジュアルな「응(ウン)」や「네~」などを使い分けると自然です。さらに、若者言葉では「넹」「넵」などを使ってかわいらしく答えることもできます。これらの言い方をうまく使い分けることで、韓国語でのコミュニケーションがよりスムーズで好印象なものになります。