K-POPや韓国ドラマで頻出するフレーズ「カジマ」。
これは主に「行かないで」という意味ですが、場面や使い方次第でニュアンスが大きく変わります。
この記事では「カジマ」の基本的な意味から、丁寧語・敬語表現、似たフレーズとの違いまで詳しく解説します。
韓国語学習者やドラマファンにも役立つ情報が満載です!
これを知れば韓国語ドラマやK-POPの歌詞の理解も深まるはず!
韓国語 カジマの意味と使い方
韓国語で「カジマ(ハングル表記:가지 마)」とは、動詞「가다(カダ:行く)」に禁止を表す「지 마」を組み合わせたフレーズです。直訳すると「行かないで」「行くな」という意味になります。
主に恋人や親しい友人がどこかへ行こうとする場面で使われ、別れを惜しむ切ない気持ちを表現する言葉としてドラマや歌詞でよく登場します。感情を込めて「カジマ~」と語尾を伸ばすと「どうか行かないで…」という願いのニュアンスになり、強い口調で言うと「絶対に行くな!」という命令の意味になります。
基本的な意味:行かないで
「カジマ(가지 마)」は、相手に「行かないで」と強く伝える命令形の表現です。
文字通りには「行くな」という命令調の意味になりますが、感情を込めて語尾を伸ばすと「行かないで…」という切実な願いに近いニュアンスになります。
特に恋人同士の別れのシーンや、親しい人を引き止める場面でよく使われるフレーズです。
語源と文法:動詞+지 마
韓国語では、動詞の語幹に「지 마」を付けると「~しないで」という禁止表現になります。
例えば「가다(行く)」の語幹「가」に「지 마」を付けて「가지 마」とすると、「行かないで」という意味になります。
他にも「하다(する)」なら「하지 마(ハジマ:やめて)」、「오다(来る)」なら「오지 마(オジマ:来ないで)」のように、さまざまな動詞で同じ仕組みを使います。
使い方とニュアンス:命令かお願いか
同じ「カジマ」でも、言い方や場面によって微妙にニュアンスが変わります。怒った口調で「カジマ!」と言えば「絶対に行くな」という強い命令として伝わります。
一方で、寂しげに「カジマ~」とやわらかく言うと「行かないでほしい」という切実なお願いの意味合いになります。相手との関係性や感情の込め方によって受け取られ方が変わる点に注意しましょう。
カジマの発音と文法解説

韓国語で「カジマ」は「가지 마」と書きます。発音は「ガジマ」に近いですが、韓国語の「가」は日本語の「ガ」にあたる音で、語頭では濁って聞こえます。
日本語の「カ」に似ていますが、のどの奥で発音します。基本的には「ガジマ」と覚えておけば問題ありません。
正しい発音のポイント
「가」は韓国語では濁音の [g] に近い音で発音されますが、日本語の「ガ」とほぼ同じ音と考えてよいでしょう。
語尾の「지 마」はそれぞれ「ジ」「マ」と読み、「가지 마」はつなげて「ガジマ」と発音します。最後に子音がないので、日本人には比較的発音しやすい言葉です。
文法:動詞 + 지 마 の使い方
先述のように、動詞の原形から語尾「다」を取り除き、「지 마」を付けるだけで禁止形が作れます。
例えば「먹다(ムクタ:食べる)」なら「먹지 마(モクチマ:食べるな)」となり、「오다(オダ:来る)」なら「오지 마(オジマ:来ないで)」となります。
これは基本的な韓国語の文法で、学習者が最初に覚える表現の一つです。
他の動詞への適用
「~지 마」はどの動詞にも適用できます。
友達に「勉強しないで」と言いたいときは「공부하지 마(コンブハジマ)」、お酒を飲まないでと言うなら「술 마시지 마(スル マシジ マ)」のように、動詞に合わせて簡単に禁止表現が作れます。
日常生活で使う動詞を当てはめて練習してみましょう。
カジマの丁寧な表現と使い分け
「カジマ(ハングル表記:가지 마)」は目下や親しい人に使う表現です。
目上の人や初対面の人には「~지 마요」や「~지 마세요」など丁寧な表現に言い換えます。以下では、日常会話でよく使われる丁寧形について説明します。
カジマヨ(~지 마요)の丁寧表現
「カジマヨ(가지 마요)」は、「カジマ」の丁寧形です。
語尾に「요」を付けて「가지 마요」というと、フレンドリーな敬語になります。
例えば、友達に「行かないでね」と優しく念を押すときに「가지 마요」と言うと、命令ではなくお願いのような柔らかいニュアンスになります。
カジマセヨ(~지 마세요)の使い方
「カジマセヨ(가지 마세요)」はさらに丁寧な表現で、直訳すると「行かないでください」という意味です。
職場や公共の場などフォーマルな場面でも使われます。例えば、店員が客に「こちらに来ないでください」と言うときに「이쪽으로 오지 마세요」と表現します。
同じ「가지 마」の意味でも丁寧度によって言い方が変わります。以下の表に基本形と丁寧形・敬語形の例をまとめました:
韓国語表現 | 意味 |
---|---|
가지 마 | 行かないで |
가지 마요 | 行かないで(やさしい表現) |
가지 마세요 | 行かないでください(丁寧なお願い) |
カジマと似た韓国語表現の違い
「~지 마」で終わる禁止表現は他にも多く、動詞が変わると意味が全く異なります。
似たフレーズをいくつか紹介します。
ハジマ(하지 마): やめて
「ハジマ(하지 마)」は動詞「하다(ハダ:する)」の禁止形で、「~するな」「やめて」という意味です。
相手の行動を止めたいときに使われ、例えば「하지 마!(やめて!)」のように日常的によく聞くフレーズです。
オジマ(오지 마): 来ないで
「오지 마(オジマ)」は動詞「오다(オダ:来る)」の禁止形で、「来るな」「来ないで」という意味になります。
例えば「あそこに来ないで!」と言いたいときに「오지 마!(オジマ!)」と言います。こちらもカジュアルな場面で使われる基本的な禁止表現です。
その他の「~지 마」表現
似た発音の表現に注意が必要です。例えばドラマや曲の歌詞で「コジマ(코지마)」と聞こえるフレーズがありますが、それは「거짓말 하지 마(嘘をつくな)」の一部です。
また「하지 마(ハジマ)」「오지 마(オジマ)」のように動詞が違うと全く意味が変わるので、文脈をよく確認して使い分けましょう。
カジマを使った例文・フレーズ
実際に「カジマ」を使った例文を見てみましょう。恋人や友人との別れ際のシーンや日常会話で、どのように表現されるかを紹介します。
別れ際やお願いのシチュエーション
感情的な場面では「カジマ」が切ないフレーズになります。
たとえば:
- 나를 두고 가지마(ナルル トゥゴ カジマ) – 私を置いていかないで
- 집에 가지마(チベ カジマ) – 家に帰らないで
- 오늘은 아무 데도 가지마(オヌルン アムデド カジマ) – 今日はどこへも行かないで
友人や知人同士の日常会話
日常会話でも「カジマ」はよく出てきます。
たとえば:
- PC방에 가지마(ピーシーバンエ カジマ) – ネットカフェに行かないで
- 식당에는 가지마(シクタンエヌン カジマ) – 食堂には行かないで
- 도서관에 가지마(トソグァネ カジマ) – 図書館に行かないで
K-POPや韓流ドラマでの例
人気のK-POP曲やドラマの名シーンでも「カジマ」はよく聞かれます。
例えば、ラブソングのサビで「나를 두고 가지마(私を置いていかないで)」と歌われることがあります。ドラマでは別れのシーンで主人公が「カジマ!」と叫ぶ場面をよく見かけます。こういった場面に触れることで、「カジマ」の感情的な使われ方がよくわかります。
まとめ
「カジマ」は韓国語で「行かないで」「行くな」を意味するフレーズで、主に別れ際や相手の行動を止めたいときに使われます。
感情を込めて言えば優しいお願いにもなり、強い口調では命令にもなります。文法的には動詞+「지 마」で構成され、丁寧な表現(~지 마요、~지 마세요)に言い換えることもできます。
これで「カジマ」の使い方と関連表現を一通り理解できたでしょう。韓国語ドラマやK-POPの歌詞などで出てきたときに、正しい意味でキャッチできれば表現力がさらに深まります。今後もさまざまなシチュエーションで「カジマ」を使いこなし、韓国語学習を楽しく進めてください!