韓国の高速バスターミナルは早朝から深夜まで営業し、旅行者にとって便利な交通拠点です。例えば、ソウル高速ターミナルでは始発バスが5:40、終発が翌2:00まで運行されています。
この記事では2025年時点の最新情報をもとに、ソウルをはじめ全国の主要ターミナルの営業時間や施設、使い方のポイントをまとめています。朝から夜までターミナルを有効活用して快適なバス旅を楽しみましょう。
目次
韓国高速バスターミナルの営業時間ガイド
韓国の高速バスターミナルはいずれも早朝便を扱っており、平均的な始発時刻は午前5時30分~6時台です。最終バスの発車は終電に当たり、深夜0時~午前2時頃まで運行されることが多いです。例えば、ソウル高速ターミナルでは始発5:40、終発翌2:00(深夜2時)と設定されています。ターミナルは年中無休で早朝から深夜まで営業しており、この時間帯に合わせて長距離バスが発着します。
主要なターミナルごとに若干の違いはありますが、終発はほとんどの場合24時以降です。土日・祝日には終発時間がさらに遅くなる便もあります。初回のバスと最終バスの時間を把握しておくと、無駄なく旅程を組むことができます。
ほとんどのターミナルは年中無休で営業し、休館日はありません。早朝から運行するため、夜行便で到着した後にも利用できます。年末年始や旧正月(ソルラル)の連休中は臨時便や増便が行われることが多く、混雑が予想されるため早めの予約がおすすめです。深夜到着の便では、周辺のホテルが送迎や休憩所を提供している場合もあります。
高速バスターミナルの営業時間や発車時刻は、以下の方法で確認できます。
- 公式サイト・アプリ:市外高速バスの総合予約サイト(KOBUS)やT-money公式アプリで路線ごとの時刻表が確認できます。
- ターミナル窓口・案内所:ターミナル内の案内カウンターや券売窓口では、スタッフに問い合わせたり、発着時刻表をもらえます。
- 現地掲示:ターミナル内の電光掲示板やポスターで最新の始発・終発時刻が確認できます。
ソウルの主要高速ターミナルの営業時間

ソウル市内には複数の主要高速バスターミナルがあり、それぞれ担当する行き先や営業時間に特色があります。以下に代表的なターミナルの概要と営業時間を示します。
ソウル高速ターミナル(京釜・嶺東線)
ソウル高速ターミナル(京釜線・嶺東線)は地下鉄3・7・9号線の「高速ターミナル駅」に直結する大規模ターミナルです。京釜線(ソウル⇔釜山)や嶺東線(ソウル⇔江原道行き)の高速バスが多く発着します。公式情報によると営業時刻は「5:40~翌2:00(出発バス基準)」で、非常に長い時間帯に運行しています。ターミナル内には3階の花市場をはじめ、衣類・インテリア・韓服・食器などの卸売店が集まったショッピングフロアがあり、買い物も楽しめます。
東ソウル総合ターミナル
江辺に位置する東ソウル総合ターミナルは、主に京畿道(ソウル近郊)や江原道方面への長距離バスが発着するターミナルです。地下鉄2号線江辺駅から徒歩1分とアクセスが便利です。営業時間は公式情報で「5:40~24:00」とされており、始発5:40、終発深夜0時(24:00)頃です。チケット窓口は早朝から営業し、周辺にはコンビニやファーストフード店もあります。
ソウル南部ターミナル
南部ターミナル(ナンブトミノル)はソウル南部の瑞草区にあり、忠清道、全羅道、慶尚道方面のバスが多い小規模ターミナルです。地下鉄3号線南部ターミナル駅直結で、芸術の殿堂などへのアクセスも良好です。営業時間は「6:00~24:00(深夜0時)」で、始発6:00、終発24:00までとなっています。ターミナル内には案内所やコンビニ、カフェ、ファーストフード店があり、終電後の時間帯も比較的利用しやすい環境です。
セントラルシティターミナル(湖南線)
セントラルシティターミナル(中央シティターミナル)は高速ターミナル駅直結の複合施設「セントラルシティ」の中にあります。全羅道(湖南線)方面への高速バスが発着し、大型百貨店やショッピングモールと一体化した便利な構造です。営業時間は平常時で「5:30~25:00(翌1:00)」、土日祝日は「~26:00(翌2:00)」まで延長されます。始発は5:30頃とソウルでは最も早めで、終発は深夜1~2時台です。
主要ターミナルの営業時間比較はこちらの表をご覧ください(通常便の場合)。
| ターミナル | 主な路線 | 始発 | 終発 |
|---|---|---|---|
| ソウル高速ターミナル | 京釜・嶺東線 | 5:40 | 翌2:00 |
| 東ソウル総合ターミナル | 京畿道・江原道方面 | 5:40 | 24:00 |
| 南部ターミナル | 全羅・慶尚道方面 | 6:00 | 24:00 |
| セントラルシティターミナル | 全羅道方面 | 5:30 | 25:00※ |
※土日祝は終発が翌2:00まで延長される場合があります。
韓国各地の高速バスターミナルを比較
ソウル以外にも韓国各地に主要な高速バスターミナルがあります。釜山は市内西部に「釜山西部(沙上)ターミナル」と北部の「釜山総合ターミナル(老圃)」の2つがあり、慶尚道・全羅道方面のバスが豊富です。これらも早朝6時頃から営業し、深夜までバスが発着します。大邱や光州、蔚山など地方都市のターミナルも概ね朝6時頃から深夜0時台までの運行が基本です(路線によって始発・終発時刻が前後します)。
釜山西部(沙上)ターミナル
釜山西部ターミナル(沙上)は釜山の西部に位置し、晋州・昌原・統営など韓国南西部を結ぶ路線が中心です。始発は午前6時頃、終発は深夜0~1時台までとなっており、釜山~ソウル間の高速バスは少なめです。隣接するアップルアウトレットにはコンビニや飲食店があるため、早朝・夜遅くでも食事や買い物が可能です。
釜山総合ターミナル
釜山総合ターミナル(老圃)は釜山北部にあり、ソウル行きを含む全国の長距離バス路線が発着します。こちらも早朝6時前後から深夜まで営業しており、ターミナル内には広い待合室や飲食店、ATMが整備されています。市内中心部から距離があるため地下鉄駅からタクシーかバスでのアクセスが一般的です。
その他地方のターミナル
大邱・光州・全州など主要都市のターミナルは、いずれも朝6時頃から営業しています。終発便は23時~24時頃が多く、地方路線は早朝に本数が集中する場合があります。時刻表をチェックして、早い時間の便を利用するとスムーズです。
高速ターミナル内の施設・グルメ
高速バスターミナルは単なる乗車施設ではなく、大型商業施設やグルメスポットが集積した複合エリアになっています。とくに大規模ターミナルには百貨店、カフェ、レストラン、24時間営業のコンビニなどが併設されており、乗車前後にゆっくり過ごせます。ここでは、ターミナル内で利用できる主な施設とその営業時間を紹介します。
花市場とショッピングエリア
ソウル高速ターミナルの3階には南大門・東大門に次ぐ国内最大級の花卸売市場があり、朝から午前12時前後まで活気づきます(おおよそ6:00~12:00)。この他、同フロアには造花や観葉植物、ガーデニング用品の店もあります。中央シティターミナルでは地下に百貨店やドラッグストアが直結しており、早朝から夜まで幅広く営業しています。こうした花・インテリア市場やショッピング街は、早朝の静かな時間に散策するのもおすすめです。
飲食店・カフェの営業時間
ターミナル内には韓国料理やファストフード、カフェなど多彩な飲食店が入っています。朝便利用者向けに朝7時頃からオープンする店も多く、昼間は12~14時がピークです。一般的に飲食店は20~22時頃まで営業していますが、ターミナルの規模が大きいほど深夜まで営業する店舗があります。24時間営業のコンビニも各ターミナルにあり、軽食や飲料の調達に便利です。
深夜・早朝に利用できるサービス
深夜・早朝便を利用する際に便利なのが、ターミナル内外の各種サービスです。主要ターミナルには24時間利用可能なATMやコインロッカー、シャワールームを備えている場合があります。また、ターミナル周辺には深夜チェックインが可能なホテルが複数あり、長距離到着後の宿泊にも困りません。中央シティには24時間営業のカラオケ店も入っており、夜遅くの待ち時間を過ごすのに利用できます。
高速バスターミナル利用のお役立ち情報
ここでは、高速バスターミナルを利用する際のポイントや注意点をまとめます。チケットの購入方法や混雑回避策、アクセス情報など、快適なバス旅に役立つ情報をチェックしましょう。
チケット購入・予約方法
チケットは窓口・券売機で当日購入できるほか、インターネット予約も活用できます。主な購入方法は以下の通りです。
- ターミナル窓口/券売機:窓口の係員に行き先を告げて購入するか、日本語対応券売機を使います。
- 公式サイト・アプリ:市外バス総合予約サイト(KOBUS)やT-money公式アプリで事前に予約可能です。海外発行のクレジットカードは利用できない場合があるので注意しましょう。
- 旅行代理店・予約サイト:日本語対応の海外サイトや旅行会社を通じてチケットを手配することもできます。
混雑を避ける時間帯
混雑が予想される時間帯は次の通りです。予約や早めの行動で混雑を回避しましょう。
- 平日朝(7~9時):通勤・通学客でターミナルが混雑しやすい時間帯です。
- 昼間(11~14時):比較的空いています。時間に余裕があればこの時間帯の便を狙いましょう。
- 夕方~夜(17~20時):帰宅ラッシュと重なり出発便も集中します。
- 週末・連休:どの時間帯でも非常に混み合います。特に連休前の金曜夜や連休最終日は早めの予約が安心です。
周辺アクセス・近隣施設
大規模ターミナルは地下鉄やバス路線が充実しており、アクセスが非常に便利です。ターミナル駅から直結の地下鉄出口を使うと乗り換えなしで入場できますし、タクシー乗り場や空港リムジンバスの停留所も設置されています。またターミナル周辺にはショッピングモールやレストランホテルが揃っており、出発前後の時間を有効に過ごせます。待合室で休むほか、時間に余裕があれば直結施設で買い物や食事を済ませるのがおすすめです。
まとめ
韓国の高速バスターミナルは、早朝から深夜まで幅広い時間帯に営業しており、朝から夜遅くまで旅程を組めるようになっています。今回紹介した各ターミナルの営業時間や施設情報を参考にすれば、旅行プランを無駄なく立てることができます。出発前には公式サイトなどで最新情報を再度確認し、周辺のショップ・グルメスポットも活用して充実したバス旅をお楽しみください。