韓国語のフレーズ「モルゲッソ」を聞いたことはありますか?ドラマや日常会話でよく使われますが、「モルゲッソ」が何を意味するか分からず戸惑う人も多いでしょう。この言葉は日常的に使われる韓国語表現で、日本語では「わからない」に相当します。この記事では「モルゲッソ」の意味や使い方、似ている表現との違い、会話例まで詳しく解説します。韓国語学習に役立つ知識が詰まっているので、ぜひ参考にしてください。
目次
モルゲッソとは?韓国語での意味と使い方
「モルゲッソ」は、韓国語の動詞「モルダ(모르다)(知らない・わからない)」の活用形です。この動詞の語幹「モル(몰)」に話し言葉でよく使われる終結語尾「-게ッソ(-겠어)」がついてできており、カジュアルに「わからない」「知らない」という意味で使われます。
韓国語「모르겠어(モルゲッソ)」は、柔らかく断るニュアンスもあり、たとえば質問に即答ではなくやや控えめに「~かどうか分からない」という意味で用いられます。また、同じ意味で丁寧な言い方に「모르겠어요(モルゲッソヨ)」や「모르겠습니다(モルゲッスムニダ)」があります。状況に応じて使い分けると、より自然な韓国語表現になります。
韓国語「モルゲッソ」は「わからない」を意味する
韓国語の「モルゲッソ(모르겠어)」は日本語の「わからない」「知らない」にあたる表現です。直訳すると「知らなくて~できない」という意味合いになり、よく使われる場面では「~かどうか分からない」というニュアンスで使われます。例えば、
例:
내일 날씨가 어떨지 모르겠어 → 「明日の天気がどうなるか分からない」
このように「~할지 모르겠어」は「~するかどうかわからない」という意味になります。
同様に、人の名前などがわからない時は「이름을 모르겠어 (名前がわからない)」、理由がわからない時は「왜 그런지 모르겠어 (どうしてそうなのか分からない)」と言います。聞かれて答えに窮する時に自然に使える表現です。
「モルゲッソ」の使用シーン
「モルゲッソ」は友人や同僚など親しい間柄での会話で頻繁に使われます。例えば、友達に道順を尋ねられた時に「모르겠어(わからないよ)」と答えたり、勉強や仕事の答えがわからない時に「모르겠어」と応えたりします。また、ドラマや映画でも登場し、キャラクター同士が困惑したり考え込んだりする場面でよく聞かれます。
例えば、友人に「이번 시험 어땠어?(テストどうだった?)」と聞かれて「잘 모르겠어(全然わからなかった)」と答えれば、それはカジュアルな「모르겠어」の使用例です。このように、疑問に対して確信がない場合や答えられない場合に自然に使えるフレーズです。
モルゲッソとモルラの違いと使い分け

「モルゲッソ」と似た表現に「モルラ(몰라)」があります。どちらも「わからない・知らない」という意味ですが、使い方やニュアンスに違いがあります。ここでは「モルラ」の基本形や違い、丁寧な言い換え方をまとめてみます。
韓国語表現「モルラ」とは?
「モルラ(몰라)」は、動詞「モルダ(모르다)」の語幹「モル(몰)」にカジュアルな語尾をつけたもので、最も基本的な「知らない/わからない」を表す言い方です。日本語の「知らない」に近く、例えば「이름을 몰라(イロンウル モルラ)」と言うと「名前を知らない」という意味になります。この表現は友達同士の日常会話で非常によく使われ、韓国語学習者が最初に覚えるフレーズの一つでもあります。
例:
이 사람이 누구인지 몰라 (この人が誰なのか知らない)
어떻게 하는지 몰라 (どうやってやるのか分からない)
このように「モルラ」はシンプルに「~がわからない」「~を知らない」というストレートな意味で使われます。
「モルゲッソ」と「モルラ」のニュアンスの違い
「モルラ」は直接的に「わからない」を伝える表現ですが、「モルゲッソ」は「~かどうか分からない」といった不確実性や婉曲性が含まれます。たとえば、同じ質問に対し友達と話す場面で
A: 이거 어떻게 해?(これどうやるの?)
B: 몰라(分からない)と言うのはストレートな否定ですが、
B: 모르겠어(モルゲッソ)と言うと「(多分…)本当によく分からないな」というやや柔らかい印象になります。
場面や相手によって使い分けられ、何度か聞かれたりすると答えに困ったニュアンスを和らげてくれます。
| 表現 | ハングル | 意味・ニュアンス |
|---|---|---|
| モルラ | 몰라 | 直接的な「わからない」 |
| モルゲッソ | 모르겠어 | 「~かどうか分からない」とやや婉曲な表現 |
| モルラヨ | 몰라요 | 丁寧な「わかりません」 |
| モルゲッソヨ | 모르겠어요 | 丁寧な「~かどうかわかりません」 |
| モルゲッスムニダ | 모르겠습니다 | フォーマルな「わかりません」 |
丁寧表現との使い分け
目上の人や公式な場面では、カジュアルな「モルゲッソ/モルラ」を使わず丁寧な言い回しを使います。たとえば、普通の会話では「몰라요(モルラヨ)」や「모르겠어요(モルゲッソヨ)」と言って「分かりません」と伝えます。さらに堅い場面では「모르겠습니다(모ルゲッスムニダ)」を使えば、ビジネスシーンでも失礼になりません。
例:
先生: “理解できましたか?”
生徒: “죄송합니다, 잘 모르겠습니다 (すみません、よくわかりません)”
このように相手に敬意を払う丁寧表現を使えるようにしておきましょう。
モルゲッソの使い方・例文
ここまで「モルゲッソ」の違いや意味について見てきました。続いて、実際の会話の中でどのように使えるか、例文を見ながら確認していきましょう。
日常会話での例文
例えば、友人にテストの結果を聞かれて答えが分からない時、以下のように言えます。
A: 이번 시험 어땠어? (今回のテスト、どうだった?)
B: 잘 모르겠어… (정말 わからないよ…)
音声変化で「잘」が加えられていますが、基本的には「모르겠어」だけでも「わからないよ」という意味になります。
また、誰かが仕事の進め方を説明してくれたが理解できなかった時などでも、「모르겠어」と言えば「よくわからない」という意志を簡潔に表現できます。
友達・カジュアルな場面での言い方
友達同士や年下の相手には、先ほどの「몰라(モルラ)」もよく使われます。たとえば、「이거 어떻게 하는지 몰라 (これどうやるのか知らない)」でも同じような意味です。しかし強い断定に聞こえる時は「모르겠어」を使うと自然です。逆に、自分の曖昧さを強調したい場合は「잘 모르겠어 (本当によくわからない)」と言うこともできます。
なお、丁寧な言い換えとして「모르겠어」ではなく相手に断定感を与えない「잘 모르겠는데(요)」「몰라서…」などがありますが、いずれも基本的に「わからない」を柔らかく伝える表現です。友人とのカジュアルな会話では、これらを状況に合わせて使い分けましょう。
モルゲッソの発音と関連表現
最後に、「모르겠어(モルゲッソ)」の発音や派生表現について確認します。
韓国語表記と発音の基本
「モルゲッソ」の韓国語表記は「모르겠어」です。ハングルでは『모(mo)』『르(reu)』『겠(geoss)』『어(eo)』と4つのパートに分かれます。これをローマ字読みすると「moreugesseo」となり、カタカナでは「モルゲッソ」のように聞こえます。
発音するときのポイントは、韓国語の「ㄹ(r/l音)」と「ㅆ(ss音)」です。「르」は舌先を上歯茎につけて発音するため、日本語の「ラ行」よりも巻き舌に近い音になります。また「겠(geoss)」の「ㅆ」は、韓国語の濃音で強く発音します。『모르겠어』では後半の「게ッソ」の部分が日本語の発音と少し異なりますが、慣れれば自然に言えるようになります。
発音のコツと注意点
日本語話者が気をつけたいのは、「르(r)音」と「오(eo)音」の違いです。特に「르」の発音は、口を軽く丸めて日本語の「ロ」よりも舌を強く震わせるようにします。また「어(eo)」は「オ」とは少し異なり、日本語では「あ」に近い音なので、練習して舌の位置を確認してください。
例えば「モルゲッソ」を「モルケッソ」ではなく「モルゲッソ」と発音することで、よりネイティブの音に近づきます。初めは舌の位置や息の出し方に気をつけて、一音一音丁寧に発音するようにしましょう。
覚えておきたい関連表現
「모르겠어」以外にも、よく使われる関連フレーズがあります。例えば、
- 잘 모르겠어 (ジャル・モルゲッソ): 「本当によくわからない・よく分からない」
- 전혀 모르겠어 (チョニョ・モルゲッソ): 「全然わからない」の意味で、前に「전혀(まったく)」をつけて強調
- 모르겠는데(요) (モルゲンヌンデ(ヨ)): 「~かどうかわかりませんけど…」と遠回しに言うニュアンス
- 몰랐어 (モルラッソ): 過去形で「(以前は)わからなかった」
これらはいずれも「わからない」という状況を表す言い回しです。シーンに応じて使い分けると、表現の幅が広がります。
まとめ
韓国語「モルゲッソ」は、動詞「モルダ(모르다)」の活用形で、カジュアルに「わからない」を伝える表現です。友達同士の会話では「모르겠어」や「몰라」を使い、丁寧な場面では「모르겠어요/모르겠습니다」を使って言い換えましょう。いずれも「わからない」という意味ですが、雰囲気や相手に合わせて使い分けるのがポイントです。また、例文で紹介した「잘 모르겠어」や「전혀 모르겠어」なども覚えておけば、より豊かな表現力が身につきます。ぜひこれらの表現を積極的に使って、実践で使える韓国語表現を身につけてください。