韓国ドラマやK-POPのコンテンツを見ていると、よく耳にするフレーズが「ヌグエヨ」です。雰囲気から「誰?」という意味らしい、というところまでは分かっていても、実際に自分で使うとなると、丁寧さやニュアンスが気になる方も多いはずです。
本記事では、「ヌグエヨ 韓国語 意味」という疑問に答えながら、基本の文法、似た表現との違い、会話例、注意点まで体系的に解説します。韓国人との日常会話や推し活で、自信を持って使えるようになりたい方は、ぜひ最後まで読み進めてみて下さい。
目次
ヌグエヨ 韓国語 意味をまず正確に理解しよう
まずは、最も基本となる「ヌグエヨ」の韓国語としての意味と、ハングル表記・発音を正しく押さえておきましょう。韓国語学習では、ニュアンスの違いを知る前に、文法的な正体を理解することがとても重要です。
「ヌグエヨ」をドラマのセリフとして何となく聞き流しているだけでは、いざ自分で使うときに、失礼になっていないか不安になります。ここでは、文法的な構造、ていねい度、使える場面の広さなど、基礎となる情報を整理しながら解説します。
あわせて、似ているフレーズとの違いを理解すると、シチュエーションごとに適切な表現を選べるようになります。特に、日本語の「どなたですか」「誰なの?」のように、丁寧さの段階を意識すると、韓国語らしい自然なコミュニケーションに近づきます。ここで一度、表で整理しておくと、頭に入りやすくなります。
「ヌグエヨ」のハングル表記と発音
「ヌグエヨ」は、ハングルでは「누구예요」と書きます。
ローマ字表記にすると「nugu-yeyo」に近い音で、実際の発音も「ヌグ イェヨ」に近い滑らかな響きになります。韓国語では、語尾の「예요」が前の語とつながって、一息で読まれることが多いので、発音練習の際は「ヌグ+エヨ」と区切りすぎないことがポイントです。
また、韓国語学習者がよくやりがちな発音のミスとして、「グ」を強く出しすぎて「ヌッグエヨ」のように重くなってしまうケースがあります。実際の会話では、子音が軽く発音されることが多いので、口をリラックスさせて、息を抜くように「ヌグエヨ」と言うと、自然な音に近づきます。カタカナに頼りすぎず、ネイティブの音声をまねることが上達の近道です。
直訳の意味と日本語で言うとどんな表現?
直訳すると、「누구예요」は「誰ですか」にあたる表現です。
「누구」が「誰」という疑問代名詞、「예요」が「〜です」という丁寧な語尾なので、「誰+ですか」という非常にシンプルな構造になっています。日本語でいう「誰?」に比べると、丁寧で柔らかい響きを持ち、フォーマルから日常会話まで広く使える表現です。
ニュアンスとしては、「どなたですか」と「誰ですか」の中間くらいだと考えるとイメージしやすいです。初対面の相手や、電話で相手の身元を確かめるときにも違和感なく使えます。一方で、友達同士のくだけた会話では、もっとカジュアルな表現(「누구야」など)に切り替えた方が、距離感に合った自然な話し方になります。
文法的な構造とていねいさのレベル
文法的には、「누구(誰)」という疑問代名詞に、「이에요/예요」という丁寧体のコピュラ(〜です)が付いた形です。母音で終わる名詞には「예요」、子音で終わる名詞には「이에요」を付けるのが原則で、「누구」は母音で終わるので「누구예요」となります。
この「〜예요/이에요」は、韓国語の中ではいわゆる「ヘヨ体」と呼ばれるていねいな日常会話のスタイルに属します。
ていねいさのレベルで整理すると、目上の人にも使えるが、かしこまりすぎない、中程度の丁寧さという位置づけです。例えば、会社で初めて会う同僚に向かって「誰ですか」と尋ねるとき、韓国語では自然に「누구예요?」を使います。さらに改まった場面では、「누구십니까」のようなより格式ばった表現に変化させることも可能です。
| 形式 | 韓国語 | ていねいさ | 日本語イメージ |
| カジュアル | 누구야? | 友達同士 | 誰? |
| 標準の丁寧 | 누구예요? | 一般的な丁寧さ | 誰ですか |
| より丁寧・改まった | 누구십니까? | ビジネス・公式 | どなたですか |
「ヌグエヨ」の使い方と会話での具体例

「ヌグエヨ」の基本が分かったら、次は実際の会話でどのように使われるのかを具体的に見ていきます。文法としては単純な表現ですが、日本語と同じ感覚で使うと、きつく聞こえたり、逆に遠回しすぎて不自然になることがあります。
ここでは、電話やドア越しでの会話、自己紹介の場面、芸能・アイドルの話題など、よく登場するシチュエーション別にフレーズを確認していきます。
また、「ヌグエヨ」を単独で使うだけでなく、主語や前後の文脈を付けて「この人は誰ですか」「さっき話していた人は誰ですか」のような形に広げる方法も紹介します。実際のドラマやバラエティ番組でもよく出てくるパターンなので、会話例とセットで覚えると、自然な使い方が身に付きます。
電話やチャットで「どちら様ですか」と聞くとき
知らない番号から電話がかかってきたとき、韓国語では相手の身元を確かめるために「누구세요?」「누구예요?」と尋ねるのが一般的です。
電話の第一声で、少し柔らかく聞きたい場合は、「실례지만 누구세요?」と前に「失礼ですが」を付けると、より丁寧な印象になります。日本語の「どちら様ですか」に近いニュアンスです。
チャットやSNSで、知らないアカウントからメッセージが来た場合も同様で、「실례하지만 누구세요?」と打てば、失礼になりにくいです。友達同士であれば「누구야?」とカジュアルに聞いて問題ありませんが、オンラインでは年齢や立場が分かりにくいことも多いため、迷ったら「누구예요?」以上のていねいさを選ぶと安全です。
初対面や自己紹介の場面での自然な使い方
初対面の場面で、いきなり「誰ですか?」と聞くのは日本語でもやや不躾ですが、韓国語でも同様です。そのため、自己紹介とセットで名前を尋ねる表現がよく使われます。
例えば、「처음 뵙겠습니다. 누구예요?」では少し直接的すぎるため、「실례지만 성함이 어떻게 되세요?」や「이름이 어떻게 되세요?」の方が丁寧です。
一方、第三者に対して「あの方はどなたですか」と尋ねるときは、「저 분 누구예요?」が自然です。ここでのポイントは、「저 분(あの方)」のように対象を限定してあげることです。漠然と「누구예요?」だけだと、誰のことを聞いているのか分かりにくくなるため、状況を共有できるように工夫すると、誤解を避けられます。
K-POPやドラマの推し活で使う「誰?」の表現
K-POPの動画や韓国ドラマを見ていて、「この人誰?」と言いたくなる場面は多いです。SNSやコメント欄では、「저 사람 누구예요?(この人誰ですか)」「메인 보컬이 누구예요?(メインボーカルは誰ですか)」などのフレーズがよく使われています。
ここでも、「누구예요」が基本形で、主語となる名詞を前に置くだけで、さまざまな推し活シーンに応用できます。
また、少しカジュアルな雰囲気のコミュニティでは、「이 사람 누구야?」「랩하는 애 누구야?」のように、「야」を使ってフランクに聞くこともあります。ただし、相手が年上かどうか分からない場では、「누구예요?」の丁寧さを保った方が無難です。韓国のファン文化では、礼儀正しい言葉遣いが好印象につながるケースが多いためです。
似た韓国語表現との違い:「ヌグセヨ」「ヌグヤ」との比較
「ヌグエヨ」とよく一緒に取り上げられるのが、「누구세요(ヌグセヨ)」「누구야(ヌグヤ)」といった類似表現です。一見すると、どれも「誰?」を意味しているように見えますが、丁寧さや使う場面にははっきりした違いがあります。
ここでは、それぞれの表現が使われる典型的なシーンを比較しながら、選び分けのポイントを整理します。関係性や場面に合わせて適切な表現を選べるようになると、韓国語のコミュニケーションの精度が大きく上がります。
特に、日本語話者にとっては「丁寧なつもりが、実は少しフランクすぎる」「親しいつもりでカジュアルに言ったら、年上に失礼だった」といったすれ違いが生じやすい部分です。ここで一度、表形式でスッキリ整理しておきましょう。
「ヌグエヨ」と「ヌグセヨ」のニュアンスの差
「누구예요」と「누구세요」は、どちらも丁寧な表現ですが、ニュアンスにはわずかな差があります。
「누구예요」は純粋に「誰ですか」と事実を尋ねるニュートラルな表現で、前述の通りヘヨ体の標準的な丁寧さです。一方、「누구세요」は、「세요」という敬語の語尾が使われており、「いらっしゃるのはどなたですか」「どなたでいらっしゃいますか」に近い、より相手を立てた響きを持ちます。
例えば、玄関のドア越しにインターホンが鳴ったとき、家の中から「누구세요?」と尋ねるのはごく自然な言い方です。ここで「누구예요?」と言っても間違いではありませんが、「세요」の方がやや柔らかく、礼儀正しい印象になります。相手が目上かどうか分からない場面では、「누구세요?」を選んでおくと安心です。
友達同士で使うカジュアルな「ヌグヤ」
「누구야(ヌグヤ)」は、かなりカジュアルな表現で、日本語の「誰?」にもっとも近い雰囲気です。タメ口の関係、つまり同年代の親しい友人や、年下の相手に対して使うのが基本です。
例えば、教室に知らない人が入ってきたときに、友達同士で「쟤 누구야?(あの子誰?)」とひそひそ話すような場面でよく登場します。
注意したいのは、日本語の感覚で「まあ普通の丁寧さだろう」と思って、年上や初対面の相手に「누구야?」と言ってしまうと、かなり失礼に聞こえてしまう点です。韓国語では、相手との年齢差や上下関係を非常に重視します。年上かどうか分からない場では、必ず「누구예요?」以上の丁寧さを選ぶようにしましょう。
場面別で選ぶべき表現早見表
ここまでの内容を踏まえて、「いつ、どの表現を使えばよいか」を分かりやすく整理します。迷ったときの指針として、次の表を参考にして下さい。
| シーン | おすすめ表現 | 理由・ニュアンス |
| 友達同士・同年代 | 누구야? | 砕けたタメ口で自然 |
| 初対面だが年齢不明 | 누구예요? | 標準的な丁寧さで無難 |
| インターホン・ドア越し | 누구세요? | 相手を立てる柔らかい言い方 |
| ビジネス・公式な場 | 누구십니까? | 改まった敬語で最も丁寧 |
| 推し活・ネットコメント | 누구예요? / 누구세요? | 礼儀正しさを意識した丁寧表現 |
「ヌグエヨ」を応用する表現:文を広げてみよう
「누구예요?」単体の意味と使い方を理解したら、それを土台にして文を広げる練習をすると、韓国語表現の幅が一気に広がります。
例えば、「この人は誰ですか」「さっき電話してきた人は誰ですか」「あなたの先生は誰ですか」など、日本語ではごく自然に使っているフレーズも、韓国語では「누구예요」を核として組み立てることができます。
ここでは、主語や修飾語句を加えたパターンを中心に、よく使うフレーズを整理します。暗記というよりは、「誰」を表す「누구」に、「〜は」「〜が」「〜の」などの役割を担う助詞・文構造を組み合わせて作る感覚を身につけることが目的です。
「この人は誰ですか」など指示語と組み合わせる
最もよく使うのが、「이 사람(この人)」「저 사람(あの人)」「그 사람(その人)」などの指示語と組み合わせるパターンです。基本形は次の通りです。
「이 사람 누구예요?」=この人は誰ですか
「저분 누구예요?」=あの方はどなたですか
ここでのポイントは、丁寧さに応じて「사람」か「분」かを選ぶ点です。「분」は人を敬うときに使う敬語の名詞で、日本語の「方」に近いです。目上の人や、立場の高い人を指して「誰ですか」と聞く場合には、「저 사람 누구예요?」ではなく、「저분 누구예요?」とするのがより丁寧です。相手に対する敬意を形にできる重要な違いなので、意識して使い分けましょう。
「誰が〜ですか」を表す主語としての누구
「누구예요?」は、「誰ですか」と名詞を問うだけでなく、「誰が〜しますか」という主語を問う形にも発展させられます。例えば、「오늘 회의에 누가 와요?(今日の会議には誰が来ますか)」のように、「누구」が「누가」と形を変えて主語になることがあります。
これは、韓国語特有の格変化で、「누구」が主語になると「누가」、目的語になると「누구를」のように変化します。
似たような文として、「오늘 발표자는 누구예요?(今日の発表者は誰ですか)」「담당자는 누구예요?(担当者は誰ですか)」など、名詞+「는/은」+「누구예요?」の形も頻出です。ここでは、「누구예요」が文末に来て、「〜は誰ですか」と対象を特定して尋ねる役割を果たします。主語としての「누가」と、述語部分の「누구예요」をセットで押さえておくと、応用が効きやすくなります。
過去・未来と組み合わせた応用フレーズ
「누구예요?」は現在の状況を問う表現ですが、過去や未来の出来事に関しても、「누구였어요?(誰でしたか)」「누구일 거예요?(誰でしょうね)」のように変化させて使うことができます。
例えば、「아까 전화한 사람 누구였어요?(さっき電話してきた人は誰でしたか)」のように、過去形の「였어요」を付けると、既に終わった出来事について尋ねるニュアンスになります。
未来に関して推測を交えて話す場合には、「누구일까요?(誰でしょうね)」「누구일 것 같아요?(誰だと思いますか)」といった表現がよく使われます。推理ドラマを見ながら、「범인은 누구일까요?(犯人は誰でしょうね)」と会話する場面などが典型的です。このように、「누구예요」を軸に時制や推量表現を組み合わせると、日常会話の幅が大きく広がります。
間違えやすいポイントと失礼にならないための注意点
簡単に見える「누구예요」ですが、実際のコミュニケーションでは、言い方一つで印象が大きく変わります。特に、敬語文化が発達している韓国では、丁寧さの選択を間違えると、「無礼」「ぶっきらぼう」と受け取られてしまうこともあります。
ここでは、日本語話者がつまずきやすい発音・敬語・場面選びのポイントを整理し、自然で失礼にならない使い方を身につけるためのヒントを紹介します。
また、「誰?」という表現自体が持つ、潜在的な鋭さにも注意が必要です。日本語でも、「誰?」を言い方によってはきつく感じるように、韓国語でもイントネーションや前置き一つで印象が変わります。そのあたりの微妙なニュアンスも、なるべく具体的に取り上げます。
発音・イントネーションでぶっきらぼうに聞こえるケース
「누구예요?」は、文末が上がる疑問文のイントネーションで発音するのが基本です。しかし、語尾を強く言い切るように「누구예요.」と平坦に発音してしまうと、日本語でいう「誰なの?」のような、ややきつい印象になってしまいます。
特に、怒っていると誤解されたくない場面では、語尾を少し柔らかく上げるイメージで話すと、安全です。
また、語中の「グ」を強く出しすぎると、全体的に硬い響きになります。ネイティブの会話をよく聞くと、「ヌグエヨ」の「グ」は比較的あっさりと発音されている場合が多いです。真似するときは、「ヌグェヨ」のように軽く流す感覚を意識すると、ぶっきらぼうに聞こえにくくなります。
年上や目上に対して避けたい言い方
年上や目上の人に対して、タメ口の「누구야?」を使うのは避けるべきです。日本語で言えば、初対面の先輩に向かって「誰?」と言うようなもので、失礼に受け取られます。基本的に、年齢や関係性が分からないうちは、「누구예요?」か「누구세요?」を使うと覚えておくと、トラブルを避けやすくなります。
また、相手本人に対して「당신 누구예요?(あんた誰ですか)」と言うのも、かなり強い言い方になります。「당신」は夫婦間や歌詞で使われる特別な代名詞であり、日常会話で多用すると、時に攻撃的に響きます。相手に向かって直接尋ねる場合でも、「실례지만 누구세요?」のように、前置きや敬語を組み合わせて、丁寧な印象を保つことが大切です。
柔らかく聞こえるクッション表現
「誰ですか」と尋ねること自体が、相手の身元を問いただす行為なので、文頭や文末にクッションとなる表現を添えると、印象がぐっと柔らかくなります。代表的なものとしては、次のようなフレーズがあります。
- 실례지만 누구예요?(失礼ですが、どなたですか)
- 혹시 누구세요?(もしかして、どなたですか)
- 저기요, 누구세요?(あの、どちら様ですか)
これらの表現は、どれも相手を尊重しながら身元を確認したいときに便利です。特に「실례지만」は、ビジネスメールや電話対応などでもよく使われる定番のクッション表現で、一緒に覚えておくと応用範囲が広いです。
クッション表現を前につけても、後ろの「누구예요?/누구세요?」の丁寧さは重要なので、状況に応じて組み合わせを選びましょう。
まとめ
「ヌグエヨ」は、韓国語で誰かの正体をたずねるときの基本表現で、ハングルでは「누구예요」と書きます。意味は「誰ですか」に相当し、「누구(誰)」+「예요(〜です)」というシンプルな構造を持ちながら、日常会話からビジネスまで幅広く使える、非常に重要なフレーズです。
似た表現である「누구야」「누구세요」「누구십니까」との違いは、主に丁寧さと場面によるもので、友達同士には「누구야」、インターホン越しには「누구세요」、公式な場には「누구십니까」がよく使われます。迷ったときの基準として、「年齢・関係性・状況」の三つを意識しながら選び分けるとよいでしょう。
また、「이 사람 누구예요?(この人は誰ですか)」「오늘 발표자는 누구예요?(今日の発表者は誰ですか)」のように、指示語や名詞と組み合わせることで、実用的な文をいくらでも作ることができます。さらに、過去形や推量形と組み合わせれば、「누구였어요?」「누구일까요?」といった応用表現も自在です。
発音やイントネーションを工夫し、「실례지만」「혹시」などのクッション表現を添えることで、より丁寧で柔らかい印象を与えることもできます。韓国ドラマやK-POPのセリフの中で「누구예요?」が聞こえてきたら、本記事で学んだニュアンスを意識しながら、ぜひ自分でも口に出して練習してみて下さい。自然に使いこなせるようになれば、韓国語でのコミュニケーションが一段とスムーズになります。