WOWPASS(ワオパス)は韓国旅行で便利なプリペイド式の決済カードです。現地で日本円をウォンに両替してチャージでき、ショッピングや交通費に使えます。旅行後に残高が余った場合、払い戻し手続きでウォンの現金を受け取ることが可能です。
ここでは2025年最新情報をもとに、ワオパス残高の払い戻し方法をわかりやすく解説します。
それぞれの払い戻し手順や手数料、注意点をまとめて紹介するので、余った残高を無駄なく現金化したい方は参考にしてください。
目次
ワオパスの払い戻し方法
WOWPASS(ワオパス)は、韓国で日本円をウォンに交換してチャージできるプリペイドカード・アプリです。ショッピング決済や交通カード(Tmoney機能)としても使え、多くの外国人旅行者に人気があります。
払い戻しとは、ワオパスにチャージしたウォン残高を現金で返金してもらうことです。具体的には、残高が余ったまま帰国する場合や、旅行をキャンセルしてチャージ金額を返してもらいたい場合などに利用します。たとえば「現地で予定よりも使う機会が少なかった」「払い戻し手続きをして現金が欲しい」というシーンで必要となります。
WOWPASSとは何か
WOWPASS(ワオパス)は、2022年7月に韓国で始まった外国人向けプリペイド決済サービスです。日本円を現地機械でウォンに両替してチャージでき、クレジットカード代わりに店舗やタクシーで支払い可能です。また、交通系ICカード「Tmoney」の機能も備えており、地下鉄・バスにも利用できます。
カード発行料(5,000ウォン)やチャージ時の手数料はありますが、現地ATMで両替する必要がなく手軽に使えるのが特徴です。
払い戻し可能な残高の種類
ワオパスには「プリペイドチャージ残高」と「Tmoneyチャージ残高」の2種類の残高があります。プリペイドチャージ残高は店舗での支払いに使われる部分、Tmoneyチャージ残高は交通機関利用のための部分です。
払い戻しはそれぞれ別の方法で行います。チャージ残高(現金チャージで追加した残高)は、ウォン現金で払い戻しが可能です。一方、Tmoney機能の残高は専用端末や窓口で払い戻し(出金)する方法があります。それぞれ手順や条件が異なるため、以下で詳しく説明します。
払い戻しが必要となるシチュエーション
ワオパス払い戻しが必要となるのは主に以下のようなケースです。まず、韓国旅行後に残ったチャージ金を現金に戻したい場合です。残高が少額であれば使い切ってしまうこともできますが、手数料や時間を考えると返金したほうが得となる場合があります。
また、キャンペーンや予約でワオパスを購入し利用しなくなった場合も、払戻し対象となることがあります(ただし条件や期間に注意)。どちらも、チャージ残高を無駄にせず現金化するための払い戻しです。
ワオパスチャージ残高の払い戻し手順

ワオパスカードにチャージしたウォン現金(プリペイドチャージ残高)を払い戻すには、韓国国内の無人両替機(WOWPASSカード発行機)を利用します。以下の手順で行います。
無人両替機での払い戻し方法
1. まず、ワオパスカードに対応した無人両替機を探します。空港や主要都市の地下鉄駅、高速ターミナルの近くなどに設置されています。次に、機械の言語設定を日本語にします。
2. 端末のメニューから「カード払い戻し」または「出金」等の項目を選びます。カード裏面のバーコードをスキャンしたり、カード挿入口にカードを差し込みます。
3. 画面の指示に従って払い戻し金額を入力します。預けてあるチャージ金額の範囲内で、引出したい金額を設定します。
4. 払い戻し額と手数料を確認し、「確認」や「実行」を選択します。1回の引き出しで10万ウォン(約1万円相当)が上限で、それを超えると通常は分けて操作します。
5. 手続きが完了すると、ウォン紙幣が機械から出てきます(硬貨は払い戻しできません)。領収書も一緒に出るので、内容(引出金額や残高など)を確認しましょう。
払い戻し手数料と限度額の確認
無人両替機での払い戻しには手数料がかかります。一般的には1回あたり1,000ウォン程度(約100円)の手数料が必要です。たとえば5万ウォンを引き出す場合は、受け取り可能額は約49,000ウォンとなります。ワンデイ最大限度額は10万ウォンまでです。
また、機械によっては中途半端な金額(1,000ウォン未満など)の払い戻しはできません。たとえば500ウォンだけが残っている場合、それを出金する手段はありませんので事前に考慮しましょう。
置かれている場所と利用可能時間
ワオパスの無人両替機は、仁川空港や金浦空港、ソウル市内の地下鉄主要駅、ショッピングモール、ホテルなどに設置されています。ただし、仁川空港到着ターミナル内の機械は有効ですが、A’REX改札内の機械では両替・払戻しに対応していないので注意が必要です。
営業時間も場所により異なり、24時間利用できるところもあれば、営業時間内のみのところもあります。
出国前に時間に余裕を持って利用し、万が一引き出しがうまくいかない場合は、他の立地でも試しましょう。
Tmoneyチャージ残高の払い戻し方法
ワオパスに搭載されたTmoney(交通カード)機能でチャージした残高は、新幹線・地下鉄の券売機やコンビニで払い戻すことができます。以下が主な方法です。
コンビニ・駅の窓口で払い戻し
発行済みのワオパスカードを用意し、お近くの地下鉄駅内にある「Tmoney払い戻し窓口」やターミナル内のサービスセンターに行きます。駅によっては券売機で払い戻しできることもあります。
また、韓国の一部コンビニ(韓国ウォンの両替機がある店舗)でも払い戻しが可能です。ただし、コンビニでは一部のチェーンや端末での対応に限られるため、できる店舗は公式サイト等で確認すると安心です。
払い戻し手数料と制限
Tmoney残高払い戻しにも手数料がかかります。手数料は500ウォン(約50円)が基本です。払い戻し可能な金額にも制限があり、地下鉄駅のサービスセンターでは5万ウォン以下、コンビニでは3万ウォン以下までの残高が対象です。
これには理由があり、5万ウォンを超える払い戻しは韓国の銀行口座が必要になる場合が多いため、外国人旅行者には実質不可能とされています。もしそれ以上の金額が残っている場合は、残高を使い切るか、あきらめるかの判断になります。
アプリからは払い戻し不可
注意点として、WOWPASSアプリ上からTmoneyの払い戻し手続きはできません。すべて現地の駅窓口や端末で手続きが必要です。また、Tmoneyの払い戻しができる場所ではアプリでチャージした残高と現金でチャージした残高も一緒に扱われるので、申告や操作ミスに気をつけましょう。
払い戻し時の注意点・条件
払い戻し手続きを行う前に、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
仁川空港では払い戻し不可
仁川国際空港内のA’REX改札内にあるWOWPASS対応機は両替のみ対応しており、払い戻し(出金)には対応していません(2025年現在)。そのため、空港到着時や出発前にカードから現金を引き出す場合は、空港外の無人両替機や市内の駅設置機を利用する必要があります。
硬貨や少額ウォンの払い戻し制限
無人両替機では紙幣のみ払い戻しが可能で、硬貨(500ウォン未満)や少額の残高は対象外です。残高が小銭単位のみ残っている場合、取り出せませんので事前に確認しておきましょう。また、払い戻し単位が異なる場合もマシンの画面表示に注意してください。
払い戻し後の日本円への両替方法
払い戻しでもらった韓国ウォン現金を日本円に戻したい場合は、現金を両替所で日本円に換える必要があります。ワオパス機械には日本円への両替(ウォンを円にする)が可能な機種もありますが、限られた場所に限定されます(例:金浦空港駅や幾つかの主要駅)。しかも1万円単位での両替しかできないため、少額の場合は銀行や両替所で換金したほうが無難です。
カード有効期限と返金対象
ワオパスカードの有効期限は発行から約6年です。期限内であれば残高は保持されるので急いで返金する必要はありませんが、長期間使わない場合は履歴管理やセキュリティのために余剰残高を払い戻しておくと安心です。また、カード紛失時の再発行には3,000ウォンの手数料がかかりますが、残高は引き継がれるので返金の心配はありません。
まとめ
ワオパス残高の払い戻しは、無人両替機を利用した韓国ウォンでの現金引き出しが基本です。上限額や手数料を確認し、空港外の機械を利用すれば簡単に残高を受け取れます。Tmoney残高は駅やコンビニで手続きし、500ウォンの手数料で払い戻し可能です。
ただし、アプリや空港内の端末では払い戻しできない点に注意しましょう。
これらを事前に把握しておけば、韓国旅行の最後も安心です。余ったワオパス残高を無駄なくウォン現金に換え、快適な旅の締めくくりとしてください。