韓国旅行ではクレジットカードが定番ですが、2022年に登場したプリペイドカード「WOWPASS」も注目されています。WOWPASSは交通機関・ショッピング・両替が可能な多機能カードで、
クレジットカードと比べてどんな違いがあるか迷っている人も多いでしょう。
この記事ではWOWPASSとクレジットカードの特徴やメリット・デメリット、両替レートや手数料の違いをわかりやすく解説します。
また、旅行スタイル別の使い分けプランも紹介し、最後にはあなたに最適な支払い方法が見つかるようにします。
目次
WOWPASSとクレジットカードはどっちがお得?
WOWPASSはプリペイド(前払い)式の交通・決済カードです。日本円で事前にウォンをチャージしておき、韓国で交通機関や店舗で利用します。
一方、クレジットカードは使った後に日本円でまとめて支払う後払い方式。為替レートや海外事務手数料などの仕組みが異なるため、決済方法によって支払い総額に差が出ます。まずは両者の基本的な特徴を確認しましょう。
WOWPASSカードとは?
WOWPASSは韓国で2022年に導入された多機能プリペイドカードです。交通カード(T-money)機能を備え、地下鉄やバスにもそのままタッチで乗車できます。専用アプリを通じて日本円からウォンにチャージでき、残高や利用履歴がリアルタイムで確認可能です。チャージ時には限度額の範囲内であれば手数料無料で韓国ウォンを取得でき、両替所に並ぶ手間がなくなるのも大きなメリットです。
また、カード紛失時にはアプリから即時停止でき、韓国内にあるWOWPASSの再発行機で新しいカードに残高を引き継げます。金融機関の審査なしで誰でも作れるため、初めての海外旅行者でも安心して利用できる点も特徴です。
クレジットカードの基本
一般的なクレジットカードは海外利用時に1~3%程度の事務手数料がかかります。利用額は後日日本円に換算されて請求されるため、実際にいくら支払われるかは利用時点ではわかりません。カードは大半の店舗で使え、特にホテルや百貨店、オンラインショッピングでは利便性が高いです。クレジットカードはポイント還元や海外旅行保険が付帯するものも多く、大きな支払いに対してお得になるメリットがあります。
注意点としては、一部の屋台や個人経営店、露店では海外発行のカードが使えない場合があることです。また、カードを紛失した際はカード会社への連絡が必要で、日本帰国後まで再発行できない可能性があります。
決済通貨と両替レートの違い
WOWPASSは事前にウォンをチャージするため、決済時にはすでにウォンで支払いが完了します。チャージ時に適用されるレートはほぼ仲値に近い良いレートとなり、追加手数料がかかりません。
一方、クレジットカードは利用後に日本円へ換算される仕組みなので、為替レートと合わせて海外事務手数料(一般的に2.2%前後)が請求額に上乗せされます。そのため、同じ商品を買ってもWOWPASSの方がトータルで割安になるケースがあります。
WOWPASSカードのメリット・デメリット
WOWPASSカードの主なメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット:両替レートと利便性
- 両替レートが有利:アプリや専用ATMでのチャージ時に仲値に近いレートが適用され、手数料が不要です。
- 交通・ショッピングで使える:地下鉄やバスにタッチで乗車できるほか、ホテルやコンビニ、飲食店などクレジットカード端末がある店舗で利用できます。
- 安全性とサポート:専用アプリで残高管理が簡単で、カード紛失時はアプリから即時停止可能。韓国内の機械で再発行すれば新カードに残高を引き継げます。
これらのメリットにより、WOWPASSは韓国旅行中の決済をスムーズにし、両替の手間を省いてくれます。
デメリット:チャージ上限と付帯サービスの不在
WOWPASSは1枚あたり最大1,000,000ウォン(約10万円)までチャージ可能です。長期滞在や高額利用の場合、一度にチャージできる金額に制限がある点が不便です。また、受付店舗で使い切った残高が不足すると、再度チャージが必要になります。
さらに、WOWPASSにはカード利用でのポイント還元や海外旅行保険といった付帯サービスはありません。これらはクレジットカードのメリットであるため、付加サービスを重視する人にはデメリットとなるでしょう。
クレジットカードのメリット・デメリット
次にクレジットカードの主なメリットとデメリットを確認します。
メリット:ポイント還元や旅行保険
- ポイント還元が得られる:多くのカードは支払い額に応じたポイントやマイルが貯まり、高還元率カードならさらにお得です。
- 旅行保険など付帯サービス:海外旅行保険が付いているカードも多く、万が一のときに補償を受けられます。
- 幅広い利用環境:ホテル代や大型ショッピング、オンライン決済での利便性が高く、大半の加盟店で利用可能です。
これらはクレジットカードの大きな魅力であり、高額な支払いが多い人やポイントを重視する人に向いています。
デメリット:為替手数料と利用制限
クレジットカードで海外決済すると、約1〜3%の海外事務手数料が加算されます。決済後に日本円換算されるため、実際の支出が後からしか把握できない点も予算管理の面で注意が必要です。
また、一部の屋台や市場などでは海外発行カードを受け付けない場合があります。カード紛失時は利用停止手続きに時間がかかり、帰国後まで再発行ができないケースもあります。このように、決済総額が増えるほか、利用環境には制限が生じる点がデメリットです。
WOWPASSとクレジットカードを比較表でチェック
主な比較ポイントを表にまとめました。違いを確認する参考にしてください。
項目 | WOWPASS | クレジットカード |
---|---|---|
支払通貨 | ウォン(事前チャージ) | 日本円(後日換算) |
カード発行手数料 | 約500〜800円(初回代) | 無料のカードも多い |
利用可能店舗 | 交通機関・カード端末付き店舗 | ホテル・商業施設・飲食店などほとんどの加盟店 |
支払い手数料 | なし | 海外事務手数料(約1〜3%) |
両替レート | 仲値に近い有利なレート | 事務手数料込みで実質レート割高 |
紛失時サポート | アプリで即停止・韓国内で再発行可 | カード会社に停止申請、再開は不可 |
ポイント・付帯保険 | なし | ポイント還元あり、海外旅行保険付帯のものも |
決済通貨とチャージ方法の違い
WOWPASSは日本円でウォンをチャージしてから決済するため、支払い時にはすでにウォン建てで完了します。反対にクレジットカードは日本円で後払いになるため、為替レートが最終的な支払額に影響します。WOWPASSはチャージ時点でレートが確定するため、決済後の為替変動リスクがなく安心です。
利用できる場所と上限額
WOWPASSは交通機関やクレジットカード端末のある店舗で利用可能です。地下鉄やバスでもタッチで支払いできるので交通カードを別途用意する必要がありません。チャージ上限は1枚あたり1,000,000ウォンまでなので、大きな出費がある場合は追加チャージが必要です。クレジットカードは高い利用限度額で高価な買い物にも対応できますが、一部の屋台や市場では海外発行カードの利用を断られることがある点に注意しましょう。
サポートと付帯サービス
WOWPASSは専用アプリで残高や利用履歴がすぐ確認できるほか、紛失時もアプリで即時停止できる安心感があります。カード再発行も比較的簡単です。
一方、クレジットカードはポイント還元や海外旅行保険などが魅力ですが、カード会社への連絡や審査に時間がかかるため、紛失時は再発行までに日数を要することがあります。
利用シーン別の使い分けプラン
具体的な利用シーンを想定してみましょう。以下のような使い分けがおすすめです。
- 短期旅行で少額利用が中心の場合:WOWPASSがおすすめ。事前チャージで両替と決済を簡単に済ませられ、交通機関もスムーズに利用できます。
- 高額決済や長期滞在の場合:クレジットカードがおすすめ。ポイントや旅行保険の特典を活かせます。
- 両方を準備できる場合:クレジットカードとWOWPASSの併用が理想的です。大きな支払いはクレカ、小額・交通決済はWOWPASSと使い分ければ、それぞれのメリットを最大限活かせます。
このように、旅行スタイルや目的に合わせて選択しましょう。
まとめ
WOWPASSとクレジットカードは一長一短です。クレジットカードはポイント還元や海外旅行保険など付帯サービスが豊富で、高額決済に強みがあります。一方、WOWPASSは両替レート面で有利で交通決済にも使えるため、旅行中の利便性が高いです。可能であれば両方を用意して、目的に応じて使い分けるのがもっともお得と言えます。
例えば、ポイントや保険を重視するならクレジットカード、為替コストや手軽さを重視するならWOWPASSがおすすめです。両方を活用すれば安心感とお得さを両立できます。旅行前にWOWPASSのカードを準備しておけば、現地での両替や決済もよりスムーズになります。最終的にはあなたの旅行スタイルと予算に合わせて、最適な支払い方法を選んでください。
- クレジットカード派:ポイント還元や海外保険を重視する人に向いています。
- WOWPASS派:両替手数料を抑えたい人や交通機関を使う人におすすめです。
- どちらも活用:可能な限り両方を用意し、使い分ければお得度がアップします。
自分の旅のプランに合わせて、快適で賢い決済方法を選びましょう。