「物」に当たる韓国語の単語は何?「것」「물건」などケースによる使い分けを解説

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韓国語

韓国語を勉強していると、日本語の「物」に当たる表現が多くて迷う方がとても多いです。
것、물건、거、사물、제품、상품など、意味もニュアンスも少しずつ違います。
本記事では、日常会話からビジネス韓国語まで幅広く使える「物」に関する韓国語単語を体系的に整理し、具体的な例文とともに解説します。
似ている単語の使い分けを理解することで、言いたいことをより正確に伝えられるようになりますので、ぜひ最後までじっくり読み進めてください。

目次

韓国語 単語 物 の基本イメージと全体マップ

まずは、韓国語で「物」を表す代表的な単語の全体像を押さえておくことが大切です。
日本語では「物」という一語で済ませてしまう場面でも、韓国語では、抽象的な「こと・もの」を指す것、具体的な品物を指す물건、ビジネス寄りの제품や상품、少しかしこまった사물や사물、さらには事柄寄りの일など、複数の単語が使い分けられます。
ここではまず、それぞれの単語がどのような場面で登場するのか、役割とイメージを整理し、後の詳しい解説の土台を作っていきます。

韓国語学習では、単語を一つひとつ丸暗記するよりも、「どの場面でこの単語が選ばれやすいか」という使用域をまとめて理解する方が効率的です。
そこで、主要な「物」関連単語を一覧表で比較しながら、その違いが一目で分かるように整理します。
こうした全体マップを頭に入れておけば、会話の際に「この場合はどれだっけ」と迷った時の判断が格段に早くなります。

「物」を表す代表的な韓国語単語一覧

韓国語で「物」を表す主要な単語を、意味の中心とよく使われる場面ごとに整理してみましょう。
ここでは、学習者が特につまずきやすいものを厳選して取り上げます。
それぞれの単語のニュアンスを、簡潔な説明とともに一覧にまとめることで、後の詳しい説明の理解がスムーズになります。

下の表では、「抽象的な物」「具体的な物」「ビジネス寄り」「やや硬い表現」といった観点から分類しています。
まずはおおまかなポジションをつかみ、「この単語はこのあたりの意味なんだな」とイメージできるようにしましょう。

単語 ハングル 主な意味・ニュアンス
もの・こと 것 / 거 最も基本的な「もの」「こと」。抽象的な事柄も含む広い概念。
物・品物 물건 触れられる具体的な物体や商品。日常語。
物体・物事 사물 やや硬い「物体・事物」。説明文や文章語で使われやすい。
製品 제품 製造された製品。工業製品・家電などビジネス寄り。
商品 상품 売るための商品・商材。マーケティングや販売の文脈。
荷物 荷物・持ち物。運ぶ物というニュアンス。

抽象的な「もの」と具体的な「物体」の区別

日本語では「いいものを学んだ」「変なものを見た」のように、抽象的な事柄にも具体的な物体にも「もの」を使いますが、韓国語ではこの二つをある程度分けて表現します。
抽象的な「もの・こと」を指すときは것を、物として存在する「物体」を強調したいときは물건や사물を使うのが基本です。

例えば、「いいものを学んだ」は「좋은 것을 배웠어요」のように것を使いますが、「変なものを買ってしまった」は、具体的な品物なので「이상한 물건을 샀어요」が自然です。
こうした区別を意識することで、韓国語らしい自然な表現に近づいていきます。

会話でまず覚えるべきコア単語

最初から全ての単語を完璧に使い分ける必要はありません。
日常会話で頻出なのは、것(または口語の거)と물건、そして荷物を表す짐の三つです。
これらを押さえておけば、基本的なコミュニケーションではほとんど困りません。

会話では、「それ何の物?」に相当する「그거 뭐예요?」のように、거を使ったやり取りが非常に多く登場します。
また、買い物やオンラインショッピングでは물건が頻繁に登場します。
最初のステップとして、この三語を中心に練習し、慣れてきたら제품、상품、사물といった語彙を少しずつ増やしていく流れがおすすめです。

抽象的な「もの」を表す 것・거 の使い方

韓国語の것は、日本語の「もの」「こと」を合わせたような非常に広い意味を持つ単語です。
文法的にも重要な役割を担っており、動詞や形容詞の後ろにつけて名詞化する機能があります。
会話では縮約形の거が多用され、ネイティブの自然な話し方には欠かせません。

この章では、ことばとしての基本的な意味から、文法的な使い方、会話での自然なフレーズ、試験対策にも役立つ表現まで、것と거の使い方を詳しく見ていきます。
抽象的な「何か」「もの」「こと」を表現できるようになると、伝えられる内容の幅が一気に広がります。

것 の基本的な意味と役割

것は漢字語の「것(物)」に由来し、「もの」「こと」「事柄」を広く指す語です。
単独で「それ」「あれ」に近い意味で使うこともあれば、後ろに付属語がついて「것이 → 게」「것을 → 걸」のように縮約され、さまざまな形で登場します。
文の中では、主語・目的語・補語と、名詞が入るあらゆる位置に現れます。

例えば、「大切なもの」は「중요한 것」、「分からないことが多い」は「모르는 것이 많아요」のように、形容詞や動詞と一緒に使って抽象的な「事柄」を指します。
このように、ものごと全般を指す「入れ物」のような名詞だとイメージすると理解しやすいです。

名詞化としての 것(〜すること)の用法

韓国語学習で特に重要なのが、動詞や形容詞を「〜すること」と名詞化する働きです。
基本形は「動詞・形容詞の連体形 + 것」で、「먹는 것(食べること・食べるもの)」「사는 것(住むこと・買うこと・生きることなど文脈で変化)」という形になります。
この名詞化構造を使いこなせると、表現の幅が劇的に広がります。

例えば、
좋아하는 것은 뭐예요?(好きなものは何ですか)
한국어를 배우는 것은 재미있어요.(韓国語を学ぶことは楽しいです)
のように、「〜すること」「〜なもの」を自然に表現できます。
試験問題やニュース記事など、あらゆる場面で頻出する形なので、しっかり身につけておきたいポイントです。

会話で多用される 거 との違いと縮約形

実際の会話では、것の代わりに거が圧倒的によく使われます。
これは発音のしやすさから生まれた口語的な形で、意味は基本的に同じです。
例えば、「그것은 → 그건」「이것이 → 이건」「저것을 → 저걸」のように、それぞれ縮約されて使われます。

ネイティブとの会話では、「그것은 무엇입니까」のような教科書的な表現より、「그건 뭐예요?」の方が自然で、実際の現場で圧倒的に多用されます。
リスニングでも、「뭐 하는 거야?(何してるの)」など、거を含むフレーズが頻出しますので、耳と口で慣れておくことが重要です。

よく使うフレーズ例とニュアンス

것/거を含むフレーズは、日常会話で非常に頻繁に使われます。
例えば、
이거 뭐야?(これ何)
그거 좋은 거 같아요.(それ、いいものだと思います)
그렇게 하는 게 더 좋아요.(そうする方がもっといいです)
など、相手との距離感や状況に応じて形を変えながら登場します。

また、「〜하는 거 싫어해요(〜するのが嫌いです)」「사는 게 쉽지 않아요(生きるのは簡単じゃないです)」のように、人生や感情を語る表現でも頻出します。
これらのフレーズを丸ごと覚えておくと、自分の言いたいことを自然な韓国語で表現しやすくなります。

具体的な「物」「品物」を表す 물건・사물 の違い

触れることができる具体的な「物」を表す代表的な単語が물건と사물です。
どちらも日本語に訳すと「物」となりますが、ニュアンスや使われる場面に違いがあります。
물건は日常会話でもよく使われる身近な語で、사물はやや硬く説明的な文脈で用いられることが多いです。

この章では、両者の意味の中心と典型的な用例を比較し、どのように使い分ければ自然な韓国語になるのかを解説します。
特に、買い物シーンや授業・説明文など、具体的な場面ごとに考えることで、単なる暗記から一歩進んだ理解を目指します。

물건:日常会話で使う「物・品物」

물건は最もよく使われる「物・品物」を表す単語の一つです。
手で触れられる物体全般を指し、日常の会話からショッピング、オンライン通販サイトの説明文まで幅広く使われます。
「買う」「売る」「届ける」といった行為と結びつきやすい語です。

例えば、「いい物を安く買った」は「좋은 물건을 싸게 샀어요」、「壊れた物は交換できますか」は「고장 난 물건은 교환할 수 있어요?」となります。
また、オンラインショップでは「추천 상품」だけでなく、「추천 물건」という表現もよく見られ、日常的なニュアンスを出したい時に使われます。

사물:説明的・客観的な「物体・事物」

사物は、やや硬い印象のある「物体・事物」という意味の単語です。
学校の授業、科学的・哲学的な説明、マニュアルや文章語などでよく用いられます。
「身の回りの物」「無生物」といった、少し客観的・説明的なニュアンスが強い表現です。

例えば、「身の回りの物」は「주위의 사물들」、「物事の本質」は「사물의 본질」のように表現します。
日常会話で「これ何の物?」と聞く時には普通は사물이ではなく물건を使うため、사물は「説明・論述の中で使う言葉」として覚えておくと整理しやすいです。

물건と사물の使い分け早見表

물건と사물は似ているようで、使われるシーンがはっきり分かれています。
下の表で特徴を比較しながら、自分の中でイメージを固めておきましょう。
会話で迷った時は、多くの場合물건を選べば問題ありません。

項目 물건 사물
主な意味 物・品物・商品 物体・事物
場面 買い物・日常会話 説明文・授業・文章語
ニュアンス 生活に密着した「物」 客観的・抽象的な「事物」
이 물건 얼마예요? 사물의 특성

買い物・日常シーンでの会話例

実際の会話をイメージしながら、물건を中心としたフレーズを確認してみましょう。
ショッピングや日常のやり取りでよく使う表現を押さえておくと、自分で応用しやすくなります。

例として、
이 물건은 얼마예요?(この物はいくらですか)
이 물건은 품질이 좋아요.(この物は品質がいいです)
싼 물건만 찾지 마세요.(安い物ばかり探さないでください)
などがあります。
一方で、「教科書に載っている物の名前を覚えましょう」のような文脈では、「책에 나오는 사물의 이름을 외워 봅시다」のように、사물が使われることもあります。

商品・製品などビジネス寄りの「物」:제품・상품

ビジネス韓国語や仕事で韓国語を使う場面では、「物」を指す語彙として제품と상품が頻繁に登場します。
どちらも日本語では「製品」「商品」と訳されますが、製造された物としての側面を強調するか、販売される商材としての側面を強調するかで使い分けがなされています。

この章では、製造・マーケティング・販売といったビジネスの流れの中で、どのような場面でどちらの語が好まれるのかを整理します。
通販サイトの説明や企業のカタログ、プレゼン資料などを読む際にも役立つ知識です。

제품:製造された「製品」としての物

제품は「製品」という意味で、製造業やメーカー、家電、化粧品などの分野で広く使われます。
製造プロセスや品質、技術的特徴などに焦点を当てる場合に好まれる語です。
日本語の「自社製品」「新製品」「高品質な製品」などに相当する表現で頻出します。

例として、
신제품을 출시했습니다.(新製品を発売しました)
이 제품은 안전성이 검증되었습니다.(この製品は安全性が検証されています)
당사의 주력 제품입니다.(当社の主力製品です)
といった表現があります。
ビジネス文書やプレゼン資料では、とてもよく目にする単語です。

상품:売り物・商材としての「商品」

상품は、「販売用の商品・商材」というニュアンスが強い単語です。
マーケティング、セールス、プロモーション、ECサイトなど、「売る」という行為との結びつきが強い語だと理解すると分かりやすいです。
また、「景品」という意味合いで使われることもあります。

具体的には、
인기 상품입니다.(人気商品です)
이 상품은 품절되었습니다.(この商品は品切れになりました)
사은품과 경품 상품 안내(記念品と景品商品の案内)
などの形で使われます。
물건よりもビジネス寄りで、ややフォーマルな場面でも自然に使える表現です。

제품と상품のニュアンス比較

제품と상품は、どちらも「物」を指しながら、視点が異なります。
製造側の視点・品質や技術を語る文脈では제품、販売・マーケティング・消費者向けの説明では상품が選ばれることが多いです。
下の表で整理しておきましょう。

項目 제품 상품
視点 製造側・技術・品質 販売側・マーケティング
よくある日本語訳 製品 商品
よくある組み合わせ 신제품, 주력 제품, 고급 제품 인기 상품, 추천 상품, 베스트셀러 상품

ECサイトや広告で見かける表現

オンラインショッピングサイトや広告では、제품と상품、さらには물건も含め、さまざまな表現が組み合わされます。
例えば、商品ページのタイトルには「신제품 스마트폰」、カテゴリの見出しには「추천 상품」、説明文の中には「이 제품의 특징」といったように使い分けられます。

また、イベントバナーでは「인기 상품 할인」「베스트 상품 모음」など、消費者の目を引くコピーに상품が多用されます。
こうした表現に慣れておくと、韓国のECサイトを利用する際や、韓国語でマーケティング資料を読む際にも理解がスムーズになります。

荷物・持ち物などシーン別の「物」:짐・소지품 ほか

日常生活では、「持ち物」「荷物」「忘れ物」といった、場面に応じた「物」の言い方もよく使います。
韓国語では、運ぶ物としての짐、身につけて持ち歩く소지품、失くした「物」を表す분실물など、用途に応じた語彙が存在します。

ここでは、旅行・空港・学校・イベント会場など、実際によくありそうな場面を想定しながら、それぞれの単語の使い方を具体的に見ていきます。
韓国旅行や留学の場面でも役立つ実用度の高い表現ばかりです。

짐:運ぶ「荷物」としての物

짐は「荷物」という意味で、旅行や引っ越し、移動の場面で頻繁に登場する単語です。
スーツケース、かばん、ダンボールなど、運ぶ物全般を指し、「荷物が重い」「荷物を預ける」といった表現でよく使われます。

例として、
짐이 많아요.(荷物が多いです)
짐을 맡길 수 있어요?(荷物を預けられますか)
짐을 싸다 / 풀다(荷物をまとめる / 解く)
といった表現があります。
旅行関連の会話では必須単語なので、しっかり押さえておきたいところです。

소지품・개인 물건:身の回りの持ち物

소지품は「所持品・持ち物」という意味で、案内放送や注意書きなどでよく見かけます。
より柔らかい日常的な言い方として、「個人の物」という意味の개인 물건もよく使われます。
学校やイベント会場での「持ち物は各自管理してください」というような文脈で登場します。

例えば、
소지품을 잘 챙기세요.(持ち物に気をつけてください)
개인 물건은 직접 보관해 주세요.(個人の物は各自で保管してください)
소지품 검사(持ち物検査)
などの表現があります。
公共の案内表示で頻繁に目にする語彙なので、読めるようになっておくと安心です。

忘れ物・落とし物を表す表現

忘れ物・落とし物に関する表現も、日常生活でよく使います。
代表的なのが분실물(紛失物・落とし物)で、駅や空港、デパートなどの「遺失物センター」に相当する案内で使われます。
また、「物をなくした」は「물건을 잃어버렸어요」と表現します。

具体的には、
분실물 센터(遺失物センター)
분실물을 찾으러 왔어요.(落とし物を受け取りに来ました)
어디선가 중요한 물건을 잃어버렸어요.(どこかで大事な物をなくしました)
といった形で使われます。
旅行中や留学生活でも役立つ表現なので、合わせて覚えておきましょう。

和訳しにくい「物ごと」を表す韓国語:일 など

日本語の「物ごと」「こと」「出来事」に近い表現として、韓国語では일がよく使われます。
일は「仕事」という意味でも有名ですが、「出来事」「事柄」「問題ごと」といった幅広い意味を持っており、日本語の「物」をそのまま当てはめると分かりにくい領域をカバーしています。

この章では、特に抽象的な「物ごと」や「状況・出来事」を語る際に登場する일と、것との境界を整理します。
感情表現やニュース、日常会話など、幅広い場面で応用できる重要なポイントです。

出来事・事柄としての 일

일は「仕事」という意味だけでなく、「出来事・事柄・用事」といった意味でも頻繁に使われます。
例えば、「大変なことが起きた」「いいことがあった」「用事がある」といった表現に相当します。
この場合、日本語では「こと」と訳されることが多いですが、日本語話者にとっては「物ごと」としてまとめて理解しておくと自然です。

例として、
큰일 났어요.(大変なことになりました)
좋은 일이 있었어요.(いいことがありました)
오늘 일이 많아요.(今日はやることが多いです)
などの表現があります。
일は、抽象的な「事柄」を広く指す非常に重要な単語です。

것 と 일 の境界と使い分け

것と일はどちらも抽象的な「事柄」を表せるため、どちらを使うのか迷うことがあります。
ざっくり言うと、行為や性質そのものを名詞化するときは것、出来事や用事・仕事としてのまとまりを指すときは일が選ばれることが多いです。

例えば、「韓国語を学ぶことは楽しい」は「배우는 것」が自然ですが、「最近いろいろなことがありました」は「요즘 여러 가지 일이 있었어요」と、일を使うのが一般的です。
このように、「何かが起こる」「用事がある」といった文脈では일、「〜すること」そのものを話題にするときは것と考えると理解しやすくなります。

感情表現でよく出るパターン

일は、感情・心理を表す表現でもよく用いられます。
例えば、「気になること」「心配なこと」「悲しい出来事」など、日本語で「こと」「出来事」と訳される部分が일で表現されることが多いです。

具体的には、
신경 쓰이는 일이 있어요.(気になることがあります)
걱정되는 일이 많아요.(心配なことが多いです)
슬픈 일이 있었어요.(悲しい出来事がありました)
のような形で使われます。
感情を表す形容詞(걱정되다、신경 쓰이다、슬프다など)と一緒に覚えておくと、感情表現がぐっと豊かになります。

よくある間違いと「物」関連単語のまとめ表

ここまで見てきたように、韓国語の「物」関連単語は、意味が重なり合う部分も多く、学習者が混乱しがちな領域です。
実際に、것と물건を取り違えたり、제품と상품をなんとなく同じように使ってしまうケースがよく見られます。
この章では、特によくある間違いを整理し、最後に主要単語をコンパクトな表でまとめます。

自分がどのポイントでつまずきやすいかを把握しておくことで、その後の学習効率がぐんと上がります。
復習用のチェックリストとしても活用してください。

日本語から直訳して不自然になるパターン

日本語の「物」をすべて物理的な意味でとらえて물건にしてしまうと、不自然な韓国語になりがちです。
例えば、「大切な物を学んだ」を「중요한 물건을 배웠어요」としてしまうと、「重要な物体を学んだ」という奇妙な意味になってしまいます。
ここでは抽象的な「こと」なので、「중요한 것을 배웠어요」が正しい表現です。

同様に、「いい物ごとがたくさんあった」は「좋은 일들이 많았어요」と일を使うのが自然です。
日本語の「物」「こと」「物ごと」を見たときに、自動的に「もの=物体」ではなく、「抽象的か具体的か」「出来事かどうか」といった観点で一度立ち止まって考える癖をつけると、誤用が減っていきます。

似た単語の選び分けチェックポイント

主要な「物」関連単語を選ぶ際の簡易チェックポイントをまとめておきます。
迷ったときは、次のような質問を自分に投げかけてみてください。

  • 抽象的な「〜すること」「事柄」なら → 것 / 거
  • 出来事・用事・問題ごとなら → 일
  • 触れられる物体、日常の「物」なら → 물건
  • 説明的・客観的な「事物」なら → 사물
  • 製造された製品として語るなら → 제품
  • 販売される商品として語るなら → 상품
  • 運ぶ荷物なら → 짐
  • 持ち物・所持品なら → 소지품 / 개인 물건

このように、単に日本語だけを見るのではなく、「その物をどう見ているのか」「何を強調したいのか」という視点で単語を選べるようになると、韓国語表現の精度が大きく向上します。

「物」関連単語のまとめ表

最後に、これまで登場した主要な単語を、一目で確認できるように表に整理します。
復習用にブックマークしておき、分からなくなったときに見返すと便利です。

ハングル 読み 主な意味 キーワード
것 / 거 コッ / コ もの・こと(名詞化) 抽象的・広い概念
물건 ムルゴン 物・品物 日常の物体
사물 サムル 物体・事物 説明的・客観的
제품 ジェプム 製品 製造・品質
상품 サンプム 商品 販売・マーケティング
ジム 荷物 運ぶ物
소지품 ソジプム 所持品 持ち物
イル 仕事・出来事・事柄 物ごと・用事

まとめ

韓国語の「物」を表す単語は、日本語の「物」「こと」に対応して多様に存在しており、最初は複雑に感じられるかもしれません。
しかし、本記事で見てきたように、「抽象的な事柄か」「具体的な物体か」「出来事か」「製品・商品として語るのか」といった観点から整理すると、それぞれの単語の役割が明確になります。

基本軸は、것/거(抽象的なもの・名詞化)、물건(具体的な物)、일(出来事・用事)の三つです。
そこに、사물・제품・상품・짐・소지품などをシーンに応じて足していけば、より精度の高い表現が可能になります。
日常会話では、実際の会話やドラマ、ニュースなどからフレーズごと吸収し、どの「物」関連単語がどう使われているかを意識的に観察してみてください。
そうすることで、単語の暗記にとどまらない、本当に使える韓国語の語感が自然と身についていきます。

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