日本語の日常会話でよく使う近所という言葉は、韓国語では場面によって複数の言い方を使い分けます。単純に家の周りを指すのか、人としての近所づきあいを指すのか、コンビニなど近くの場所を言いたいのかで、最適な表現が変わります。
本記事では、韓国語学習者がつまずきやすい近所を中心に、近くや隣人まで、ネイティブが実際によく使う表現と例文を体系的に整理して解説します。ハングル初心者でも分かりやすいように、文法のポイントや似た単語との使い分けも表や囲み枠で整理しますので、学習や旅行会話の参考にして下さい。
目次
韓国語の近所の基本表現と意味
日本語の近所に一番近い韓国語として、동네と근처という二つの代表的な単語があります。どちらも近い場所を指しますが、ニュアンスや使われ方が異なります。
さらに、人としての近所さんを表す이웃、少しフォーマルな雰囲気の주변なども含め、近所の韓国語は思ったよりバリエーションが豊富です。ここではまず、これらの基本語彙の意味と役割を整理し、日常会話でどの表現を選べばよいかを理解できるように解説します。
単語ごとのニュアンスをしっかり押さえておくことで、韓国ドラマのセリフやK-POPアイドルの発言、SNSの韓国語投稿などもぐっと読み取りやすくなります。
また、旅行中に近くの店や駅をたずねる時にも、自然で通じやすい表現を選べるようになりますので、基礎として丁寧に確認しておきましょう。
동네の意味とニュアンス
동네は、街や地域、町内のような感覚で使われる単語で、日本語の近所、町内、地元に近い意味を持ちます。家の周りを含む生活圏全体をラフに指す時に使われ、非常に口語的です。
例えば、동네 친구は地元の友だち、동네 사람들은近所の人たち、동네 한 바퀴 돌다で近所を一回りする、というイメージになります。自分の住むエリアへの愛着や親しみを込めて使われることも多く、韓国ドラマの台詞やバラエティ番組などでも頻繁に登場する単語です。
また、동네は人よりもエリアそのものを示すことが多く、人そのものは이웃 사람や동네 사람のように別語を組み合わせて表現します。フォーマルな文章よりも会話やSNSなどカジュアルな場面で使われる傾向が強いので、公的な説明文では、より中立的な周辺という意味の주변が選ばれることも多いです。
근처との違いと使い分け
근처は、ある特定の地点から見て近く、付近という意味で、距離的な近さを客観的に表す単語です。日本語では近く、付近、あたりと訳されます。
동네が自分の住む地域という主観的な生活圏を表すのに対し、근처は現在地やある場所の周辺を相対的に表現します。例えば、이 근처에 카페 있어요? でこの近くにカフェはありますか、집 근처で家の近く、역 근처で駅の近くという具合に、名詞の後ろに付けて使うのが一般的です。
日常会話では、場所をたずねる、説明する際に非常に頻度が高い単語です。동네よりも少し中立的で、フォーマルな場面でも違和感なく使えます。
まとめると、地元全体を指すなら동네、特定の場所から見て近くという距離感を表現したい時は근처を選ぶと考えると分かりやすいです。
이웃や주변との関係
이웃は、隣人、近隣の人という意味で、人にフォーカスした近所を表します。이웃 사람、이웃 아주머니などの形で、近くに住む人たちを指し、情緒的な響きを持つことも多い単語です。
一方、주변は周辺、まわりを意味し、空間的な周りだけでなく、状況や環境のまわりという意味にも使われます。학교 주변、회사 주변のように、施設の近く全般をややフォーマルに表したい場合に便利な単語です。
동네と근처が会話での頻度が高いのに対して、주변は説明文やニュースなどでもよく見られます。また、이웃は近所づきあいやコミュニティーの話題で重要な単語です。
このように、近所の韓国語は、エリア中心の동네、距離中心の근처、人中心の이웃、説明寄りの周辺である주변というように役割分担があると理解すると、表現選びがしやすくなります。
日常会話で使える近所の韓国語フレーズ集

基本単語の意味が分かったら、実際の会話で使えるフレーズをストックしておくと、韓国語の運用力が一気に高まります。ここでは、近所に住んでいます、近くのコンビニはどこですか、近所の人と仲がいいです、といったよく使う表現を、ネイティブが自然だと感じる形でまとめます。
旅行者が現地で道を聞く時、留学やワーホリで自己紹介する時、オンラインで韓国人と交流する時など、さまざまなシーンを想定したフレーズを紹介します。韓国ドラマのセリフでよく耳にするパターンも含めておくと、リスニングの助けにもなります。
単語だけでなく、決まったパターンごと覚えることで、会話の中でスムーズに口から出てくるようになります。例文は全てハングルと日本語訳付きで紹介しますので、自分がよく使いそうなフレーズから音読練習してみて下さい。
自己紹介で使う近所フレーズ
自己紹介では、どこに住んでいるか、地元はどこかを話す場面がよくあります。ここでは、동네や근처を使った自然なフレーズを見ていきます。
- 저는 이 근처에 살고 있어요.(私はこの近くに住んでいます)
- 우리 동네는 조용해서 살기 좋아요.(うちの近所は静かで住みやすいです)
- 한국에서는 서울 근처에 살았어요.(韓国ではソウル近くに住んでいました)
これらの表現は、初対面の相手との会話やオンライン交流でも非常に使いやすく、近況を共有する基本フレーズとして覚えておくと便利です。
また、地元アピールをしたいときには、제 고향 동네는 바다가 가까워요.(私の地元は海が近いです)のように、동네と特徴を組み合わせる言い方もよく使われます。
自己紹介の定型文として、名前+出身+今住んでいる場所+簡単な特徴、という流れを意識しておくと、韓国語でもスムーズに話すことができます。
場所をたずねる時の近所表現
旅先で最も役立つのが、何かの場所を尋ねるフレーズです。근처や주변の使い方に慣れておきましょう。
- 이 근처에 편의점 있어요?(この近くにコンビニはありますか)
- 지하철역은 어디 근처에 있어요?(地下鉄の駅はどのあたりにありますか)
- 여기 주변에 맛집 좀 추천해 주세요.(この周辺でおいしい店を教えてください)
ここでのポイントは、근처に場所名やここを表すここ(여기)、この(이)などを組み合わせることです。特に、이 근처에~ 있어요? は非常に汎用性が高く、店、観光地、銀行など、名詞を入れ替えるだけで様々な質問ができます。
また、答える側のフレーズとしては、이 근처에는 없고 좀 멀리 있어요.(この近くにはなくて、ちょっと遠くにあります)や, 역 근처에 있어요.(駅の近くにあります)など、근처を使った返答パターンも一緒に覚えると、やりとり全体をイメージしやすくなります。
近所づきあいに関するフレーズ
近所の人との関係を話す時には、이웃や동네 사람という表現が活躍します。
- 이웃들이 정말 친절해요.(近所の人たちが本当に親切です)
- 동네 사람들과 인사 잘 나눠요.(近所の人たちとよくあいさつを交わします)
- 이웃이랑 같이 반찬을 나눠 먹어요.(近所さんとおかずを分け合って食べます)
このようなフレーズは、韓国の生活文化やコミュニティーについて話す時に役立ちます。특히 이웃と表現すると、人情味のあるニュアンスが出て、心あたたまるイメージになります。
また、トラブルに触れる場合でも、이웃과 사이가 좀 안 좋아요.(近所の人とあまり仲がよくありません)のように、이웃を基準に表現することが多いです。
日常会話の中で、どこに住んでいるかだけでなく、近所づきあいの様子を話せると、話題の幅が広がり、韓国語でのコミュニケーションがより深まります。
近所と近くはどう違う?韓国語の似た単語の整理
日本語では近所と近くをなんとなく使い分けていますが、韓国語では동네、근처、가까이、주변、부근など多くの類義語があり、意味の重なりもあるため混乱しやすい部分です。
ここでは、学習者が特につまずきやすい近いを表す韓国語を整理して比較し、どの単語をどんな時に使うのが自然かを明確にします。単語ごとの品詞の違いにも注意しながら丁寧に解説していきます。
表での比較や、実際の例文を通してニュアンスの違いを体感すると、ただ丸暗記するよりも記憶に残りやすくなります。ドラマやニュースで出てきた時に、なぜその単語が選ばれているのかも分かるようになるので、語彙力アップに直結するパートです。
동네と근처の使い分けを表で確認
동네と근처の違いは、意味としては理解しても実際の運用で混同しがちです。そこで、代表的な違いを表で整理してみましょう。
| 項目 | 동네 | 근처 |
| 主な意味 | 自分の住む地域、町内、地元 | ある地点の近く、付近 |
| フォーカス | 生活圏・コミュニティー | 距離・位置関係 |
| よくある組み合わせ | 우리 동네, 동네 사람, 동네 친구 | 이 근처, 집 근처, 역 근처 |
| 文体 | カジュアル寄り | 中立的、会話でも文章でも可 |
このように、동네は自分の町としてのまとまりや人を含んだ雰囲気を持ちますが、근처は単に距離として近いエリアを指す点が大きな違いです。
例えば、우리 동네에 맛집이 많아요.と言えば、私の住んでいる町にはおいしい店が多い、という生活圏の話になりますが、이 근처에 맛집 있어요? は、今いる場所の近くにおいしい店がありますか、と位置情報を聞くニュアンスになります。
二つのイメージをしっかり切り分けて覚えることで、表現の精度が高まります。
가까이と가깝다の違い
日本語の近くに相当する表現として、가까이と가깝다があります。どちらも近いを表しますが、品詞と使い方が異なります。
가깝다は形容詞で、~は近いという文を作る時に使い、가까이は副詞として、近くに、近くでという意味になります。例えば、우리 집은 역에서 가까워요.(うちの家は駅から近いです)では가깝다、좀 더 가까이 와 주세요.(もう少し近くに来てください)では가까이를使います。
また、가까이에 살아요.のように、場所を表す助詞에と組み合わせることで、近くに住んでいますという表現も可能です。근처との違いとしては、근처は名詞として場所を指すのに対し、가까이は動きや位置の状態を修飾する副詞である点がポイントです。
近所の話題でも、집이 학교랑 가까워요.(家が学校と近いです)のように、距離的な話をする際には가깝다がよく使われます。
부근や주변などのフォーマル表現
ニュースや案内文、ビジネスメールなど、少し硬めの文脈では、근처の代わりに부근や주변がよく用いられます。
부근は付近という意味で、역 부근에서 사고가 났습니다.(駅付近で事故が起きました)のように、やや公的な文で使われることが多い単語です。一方、주변は周辺、まわりという意味で、학교 주변 환경, 공원 주변など、エリア全体の環境を説明する際によく登場します。
日常会話で使っても問題はありませんが、근처に比べると書き言葉寄りの印象になります。近所という軽い響きよりも、説明的で情報伝達を重視した表現にしたい場合には、주변や부근を選ぶとよいでしょう。
学習の初期段階では、まず근처をしっかり使いこなせるようになり、ニュースや文章読解で주변や부근に慣れていくと、段階的に語彙が広がります。
隣人としての近所はどう言う?人を表す韓国語
近所という言葉は、場所だけでなく、人としての近所さんという意味でもよく使われます。韓国語では、これを主に이웃という単語で表し、必要に応じて사람を付けて이웃 사람とすることもあります。
この章では、隣人としての近所にフォーカスし、単語の意味や例文、文化的なニュアンスまでを包括的に整理します。韓国ドラマやニュースで頻出する表現も多いため、理解しておくとさまざまな場面で役立ちます。
また、物理的な隣である隣の家、隣の人などを表す単語との違いも明確にし、人と場所の表現を取り違えないように解説します。
이웃と이웃 사람の使い方
이웃は隣人、近隣の人という意味で、人自体を指す名詞です。単独で이웃が隣人の意味を持つため、文脈が明らかな時はそのまま使われます。
例として、이웃과 잘 지내고 있어요.(近所の人と仲良く過ごしています)、이웃에게 인사를 잘 해야 돼요.(近所の人にはしっかりあいさつすべきです)のような使い方があります。
強調したい場合や、より具体的に人というニュアンスを出したい場合は、이웃 사람(近所の人)と表現することもありますが、実際の会話では이웃だけで済ませることが多いです。
또한、이웃사촌という複合語があり、近所で親しく付き合う人、いわばご近所仲間というニュアンスを表す便利な単語です。人間関係や地域コミュニティーを語る際にキーとなる語彙なので、セットで覚えておきましょう。
隣の家や隣の人を指す表現
特定の隣の家や隣の席の人など、物理的に隣にあるものや人を表す場合は、옆집や옆 사람などの表現を使います。
- 옆집에 새 가족이 이사 왔어요.(隣の家に新しい家族が引っ越してきました)
- 옆 사람에게도 나눠 주세요.(隣の人にも分けてください)
- 옆집 아주머니가 이웃이에요.(隣の家のおばさんが近所の人です)
このように、옆は隣、横を意味する単語で、집(家)、자리(席)、방(部屋)などと組み合わせて使います。
이웃が近隣に住む人全般を指すのに対し、옆집はあくまで自分の家のすぐ隣の家という、より限定された関係です。
日本語でも近所の人と隣の人は少し意味が違うように、韓国語でも이웃と옆 사람を使い分けることで、距離感や関係性を細かく表現できるようになります。
近所づきあいを表す表現
韓国では、地域によっては近所づきあいが活発な場所も多く、その様子を表すフレーズもよく使われます。
- 이웃과 왕래가 많아요.(近所の人と行き来が多いです)
- 이웃끼리 서로 도와줘요.(近所同士、お互いに助け合います)
- 동네 모임에서 이웃들을 자주 만나요.(町内の集まりで近所の人たちとよく会います)
왕래は往来、行き来することを意味し、近所づきあいの頻度を表す時に便利な単語です。
また、最近ではオンラインコミュニティーを通じた近所づきあいも増えており、동네 카페나 온라인 커뮤니티로 이웃과 소통해요.(地域のカフェやオンラインコミュニティーで近所の人と交流しています)のような表現も自然です。
社会や生活の話題で、近所づきあいの有無やスタイルを話す時に、 이웃や동네 사람を中心とした表現を使いこなせると、より深い会話が可能になります。
漢字語に注意!近所の韓国語と漢字の関係
韓国語には、漢字語に由来する単語が多く存在し、日本語の漢字と意味が似通っているものも少なくありません。近所という語も、日本語では漢字で表記できますが、韓国語での対応関係はやや複雑です。
この章では、近所に関連する韓国語の漢字語と固有語を整理し、日本語話者が混乱しやすいポイントを解説します。漢字語の理解は、語彙を体系的に増やすうえで非常に有効ですので、基礎知識として押さえておきましょう。
特に、近く、周辺、隣人など、似た意味を持つ漢字語どうしの違いを把握することで、ニュースや専門的な文章の読解がぐっと楽になります。
近所に相当する主な漢字語
日本語の近所にぴったり対応する一語の漢字語は韓国語にはあまり使われませんが、意味的に近いのは、近隣を意味する근린や、周辺地域を指す근교、近郊に相当する근교などです。
근린は、근(近)+린(隣)で、近隣、公園名に使われる근린공원(近隣公園)のような形でよく見られます。日常会話というよりは、公的な名称や行政用語寄りの単語です。
また、근교は都市の近くにある地域、近郊を意味し、서울 근교, 도쿄 근교 관광지のように、都市圏の周辺地域をまとめて指す表現として用いられます。
普段の会話では동네や근처を使い、文章や案内、正式名称としては근린や근교のような漢字語が出てくるという形で役割が分かれていると理解するとよいでしょう。
固有語と漢字語の使い分け
동네や이웃は、漢字語ではなく韓国固有の語彙に分類されます。一方、주변、근린、근교、근처(これも漢字に由来)などは漢字語で、日本語の周辺、近隣、近郊と対応関係があります。
一般的に、固有語は会話や感情のこもった表現で多用され、漢字語は書き言葉や専門的な文脈で目立つ傾向があります。例えば、동네 친구というと親しい響きがありますが、근린 주민というとやや事務的で、文書上の表現という印象になります。
学習の観点からは、まず固有語の동네、이웃、가깝다などをしっかり使いこなし、次に주변、근교、근린のような漢字語を読み取れるレベルで覚えていくのが効率的です。
日本語話者にとっては、漢字の意味を手掛かりに推測しやすいという利点もあるので、似た漢字を並べて整理しながら学ぶと、韓国語と日本語の語彙のつながりが見えてきます。
ニュースや案内文でよく見る表現
ニュース記事や行政からの案内文などでは、近くや周辺を表す際に、주변、인근、근린などの漢字語が頻繁に用いられます。
- 역 주변 상권이 발달하고 있습니다.(駅周辺の商業圏が発達しています)
- 인근 주민들에게 안내문을 배포했습니다.(近隣住民に案内文を配布しました)
- 근린 공원을 정비했습니다.(近隣公園を整備しました)
인근は、近くの、近隣のという意味で、인근 지역, 인근 주민のように、ほぼニュースや公告用語として使われる表現です。
こうした漢字語を見慣れておくと、韓国のニュースや自治体の案内資料を読んだ時に内容が理解しやすくなります。
会話では동네、근처、주변、이웃を中心に、読み物では인근、근린、근교などの語彙も押さえておくと、近所関連の語彙を幅広くカバーできるようになります。
韓国ドラマ・Kカルチャーに出てくる近所の言い回し
韓国ドラマやバラエティ、ウェブ漫画などのコンテンツには、近所をめぐる表現が自然な形で多数登場します。教科書にはあまり載っていないカジュアルな言い回しを知ることで、リアルな韓国語にぐっと近づくことができます。
この章では、エンタメ作品でよく耳にする近所関連のフレーズや、ちょっとくだけた表現を取り上げ、意味と使いどころを解説します。コンテンツ視聴と連動させて覚えることで、印象に残りやすくなるのも大きなメリットです。
また、ドラマ特有の誇張やスラング的な使い方と、一般的な標準語との違いにも軽く触れ、学習者が安心して真似できる表現を選別して紹介します。
ドラマでよく聞く동네関連フレーズ
家庭やご近所同士のシーンが出てくるドラマでは、동네を含むフレーズが頻繁に聞こえてきます。たとえば、
- 동네 소문 나겠다.(近所にうわさが広まりそうだ)
- 동네 망신 당했어.(近所に顔向けできない恥をかいた)
- 동네 사람들 다 알걸?(近所の人はみんな知ってるよ)
のような表現は、韓国らしいコミュニティー意識を反映しています。
ここでの동네は、単に地域というより、そこに住む人々とその目を含めた概念として使われています。そのため、体面や評判を語るセリフと結びつくことが多いのが特徴です。
こうしたフレーズをドラマの中で何度も耳にすることで、동네という単語の持つ情緒的なニュアンスも自然と体得できるようになります。
ご近所トラブルやうわさ話の言い回し
韓国ドラマの定番テーマの一つに、ご近所トラブルやうわさ話があります。その中での近所関連の表現も、実際の会話で応用しやすいものが多く含まれています。
- 이웃끼리 왜 그래요?(近所同士で何してるんですか)
- 이웃 간에 갈등이 생겼어요.(近所の間でトラブルが起きました)
- 동네 아줌마들이 다 알고 있어요.(近所のおばさんたちはみんな知っています)
갈등は葛藤、対立を意味し、이웃 간 갈등という形でニュースでもよく使われる表現です。
また、소문나다(うわさになる)や퍼지다(広がる)と組み合わせて、동네에 소문 다 퍼졌어.(近所にうわさが全部広まった)という形もよく見ます。
人間関係やコミュニティーに関するボキャブラリーとして、近所関連の単語は感情表現とセットで覚えると、ドラマのセリフ理解にもつながります。
Kカルチャーでよく使われるスラング寄り表現
バラエティ番組やネットスラングの中では、近所という意味から派生したくだけた言い回しも見られます。代表的なものとして、동네 사람들 이게 무슨 일이야のような半ば決まり文句になっている表現があります。
これは直訳すると近所の皆さん、これは一体何事ですかという意味で、驚きや衝撃をおどけて表すリアクションフレーズとして使われます。実際に近所の人に呼びかけているわけではなく、観客や視聴者に向けて、あるいはその場の人たちに向けて使われることが多いです。
学習者としては、このようなフレーズをそのまま日常会話で多用する必要はありませんが、意味とニュアンスを知っておくと、バラエティやSNSのノリが理解しやすくなります。
標準語としてきちんと覚えるべきなのは、동네 사람, 이웃, 근처 정도로 생각하고、スラング寄りの表現は受け身で理解するスタンスを取ると、安全に韓国語を運用できます。
例文で身につく!近所に関する韓国語の実践フレーズ
ここまで紹介してきた単語や表現を、実際の会話形式や具体的な文章で確認することで、理解を定着させていきましょう。この章では、シチュエーション別に近所に関する韓国語の例文をまとめ、実践的な使い方を示します。
例文は、旅行、留学、オンライン交流など、想定される状況ごとに分けて紹介しますので、自分の目的に合ったパターンから優先してマスターして下さい。
また、少し長めのフレーズも交え、実際に声に出して練習することで、語順や助詞の使い方にも自然と慣れていけるように構成しています。
旅行や留学で使える近所フレーズ
まずは、韓国旅行や留学で頻度が高い、近所・近くに関するフレーズです。
- 여기 근처에 지하철역 있어요?(この近くに地下鉄駅はありますか)
- 숙소 근처에 편의점이 있어서 편해요.(宿の近くにコンビニがあって便利です)
- 집 근처에 버스 정류장이 많아요.(家の近くにバス停がたくさんあります)
- 학교 주변이 시끄러워요.(学校の周辺がうるさいです)
これらは、生活の利便性や場所の説明に直結する実用的な例文です。
또한、初対面の会話で、어디 근처에 살아요?(どのあたりに住んでいますか)と聞いたり、저는 강남역 근처에 살아요.(私は江南駅の近くに住んでいます)のように答えたりする場面も多いです。
位置関係を説明する際には、근처や주변を基礎として使い回せるようにしておくと、韓国での生活場面にすぐ応用できます。
SNS・チャットで使いやすい一言フレーズ
オンラインで韓国の友人とやりとりする時にも、近所に関する表現は登場します。短く使いやすい一言フレーズを押さえておくと便利です。
- 우리 동네에도 눈 왔어?(うちの近所にも雪降った?)
- 동네 산책 중이야.(近所を散歩中だよ)
- 집 근처 카페에서 공부하고 있어.(家の近くのカフェで勉強してる)
カジュアルなチャットでは、語尾を요なしで書くことも多く、친한 사이ならこの程度の砕け方は一般的です。
また、사진과 함께, 우리 동네 뷰 예쁘지?(うちの近所の景色、きれいでしょ)と投稿したり、이웃이랑 바비큐 파티 했어.(近所さんとバーベキューパーティーした)など、日常の出来事を共有する時に近所の語彙が活躍します。
短いフレーズは、そのまま真似して使いやすいので、SNSなどで見かけたらメモして自分の表現レパートリーに加えていくと、自然な韓国語に近づけます。
丁寧に言いたい時のフォーマルフレーズ
大家さんや学校、会社、役所など、少しフォーマルな相手に対して近所の状況を説明する場合は、語尾や語彙を丁寧なものに切り替える必要があります。
- 저는 회사 근처에서 자취를 하고 있습니다.(私は会社の近くで一人暮らしをしています)
- 학교 주변 환경이 궁금합니다.(学校周辺の環境について知りたいです)
- 인근 주민들께 불편을 끼쳐 드려 죄송합니다.(近隣住民の皆様にご不便をおかけして申し訳ございません)
특히 마지막のような表現は、掲示文や公式コメントなどでよく目にする定型フレーズです。
学習の際には、カジュアルな근처, 동네と、フォーマルな주변, 인근の両方のバリエーションを意識的に練習しておくと、状況に応じた言い換えができるようになります。
敬語表現とセットで身につけることで、韓国語でのコミュニケーションの幅を一段階引き上げることが可能です。
まとめ
日本語の近所に対応する韓国語は、一語で完全対応するものがあるわけではなく、동네、근처、이웃、주변などを状況に応じて使い分ける必要があります。地元や町内といった生活圏全体を言いたいなら동네、ある地点から見た近くの場所なら근처、人としての近所さんなら이웃という軸で整理すると分かりやすいです。
さらに、가깝다や가까いのような近いを表す形容詞・副詞、イン근、근린、근교などの漢字語も押さえておくことで、会話からニュース記事まで幅広い文脈に対応できるようになります。
学習の際には、単語単体ではなく、저는 이 근처에 살고 있어요.、이웃들이 정말 친절해요.、우리 동네에 맛집이 많아요.といった実際によく使われるフレーズごと覚えることが効果的です。
韓国ドラマやバラエティ、SNSで出てくる近所関連の表現にも意識を向けると、教科書にはない生きた韓国語がどんどん蓄積されていきます。今回紹介した表や例文を参考に、自分の生活を韓国語で説明してみる練習を重ねて、近所に関する表現を確実に自分のものにしていって下さい。