韓国語でありがとうと言われた時、自然にどういたしましてと言い返せていますか。
감사합니다に対して毎回 네だけで終わってしまう、タメ口と敬語の違いが分からない、という声はとても多いです。
この記事では、日常会話からビジネスまで使える韓国語のどういたしましてを、敬語とタメ口に分けて整理し、ニュアンスや使い分けまで詳しく解説します。
会話例や日本語との違いも交えながら説明しますので、読み終える頃には自信を持って自然な韓国語で返事ができるようになります。
目次
どういたしまして 韓国語 敬語 タメ口を一気に整理
まずは、韓国語でどういたしましてに当たる表現を、敬語とタメ口に分けて全体像を整理しておきます。
日本語ではどういたしましてという決まった一言がよく使われますが、韓国語ではシチュエーションや相手との距離感によって言い方が細かく変わります。
そのため、単語を丸暗記するのではなく、どの場面でどのレベルの丁寧さを選ぶのか、という感覚を身につけることが大切です。
ここでは代表的なフレーズを一覧にし、あとで詳しく解説していくための土台を作ります。
代表的な敬語表現の全体像
敬語のどういたしましてとして、最もよく紹介されるのが 천만에요 です。
ただし実際の会話では、천만에요より도 아닙니다 や 별 말씀을요 などの方が頻度が高く、ビジネスやフォーマルな場面では特によく使われます。
さらに、괜찮습니다、아니에요 など、直訳すると大丈夫ですや違いますよに近い表現も、感謝への返答として自然に使われています。
このように、敬語レベルにも幅があり、使う表現によって距離感や柔らかさが変わる点を押さえておきましょう。
代表的なタメ口表現の全体像
タメ口では、별말을 다 해、뭘、아니야、됐어 など、短くてカジュアルな返答が中心になります。
これらは仲の良い友人同士や家族の会話でよく登場し、日本語の気にしないで、いいっていいってといった軽いニュアンスに近いです。
また、감사といった半分だけ略した感謝表現に対して、응、뭐 이런 것도 있어 など、場面に応じて崩した返し方も可能です。
ただし、タメ口は相手との関係性を間違えると失礼になりやすいので、敬語との切り替えルールも合わせて理解しておく必要があります。
敬語とタメ口のざっくり比較表
敬語とタメ口の対応関係を視覚的に確認しておくと、会話の組み立てが楽になります。
以下の表で、よく使う組み合わせを整理しておきましょう。
| 日本語 | 丁寧な韓国語 | カジュアルな韓国語 |
| どういたしまして | 아니에요 / 아닙니다 | 아니야 / 아냐 |
| いえいえ、とんでもないです | 별 말씀을요 | 별말을 다 해 |
| 大丈夫ですよ | 괜찮습니다 / 괜찮아요 | 괜찮아 |
| いいよ、気にしないで | 괜찮아요 | 됐어 / 됐어 됐어 |
このように、同じ意味でも丁寧さのレベルによって語尾や単語が変化するのが韓国語の特徴です。
次の章から一つ一つの表現を詳しく見ていきます。
韓国語のどういたしまして 敬語でよく使うフレーズ

ここでは、韓国語の敬語でどういたしましてと返したいときに、最も実用的な表現を詳しく解説します。
目上の人や初対面の相手、ビジネスの場面などでは、丁寧さを欠くと印象が大きく悪くなるため、自然に使える敬語表現をしっかり身につけることが重要です。
単に文法的に正しいだけでなく、韓国人が実際によく使う自然なフレーズを中心に、ニュアンスと例文を交えながら解説していきます。
最も無難でよく使われる 아닙니다 / 아니에요
아닙니다、아니에요 は直訳すると違いますになりますが、감사합니다 や 고맙습니다 に対する返答として、とてもよく使われるどういたしましての定番表現です。
特に、아니에요 は丁寧だが堅すぎないため、日常会話で圧倒的に使用頻度が高い形です。
例えば、감사합니다 라고 말해 준 사람に対して、아니에요, 당연히 해야죠 と返せば、いえいえ、当然ですよという柔らかく丁寧な印象を与えます。
ビジネスなどフォーマルな場では、よりかしこまった 아닙니다 を選ぶことで、丁寧さを一段階上げることができます。
ビジネスでも使える 별 말씀을요
별 말씀을요 は、直訳すると特別なお言葉をになりますが、実際にはとんでもないです、そんなお言葉をいただくほどではといったニュアンスで使われる上品な表現です。
相手の感謝を謙遜して受けるイメージで、日本語のとんでもないですに近い感覚です。
お客様や上司からの 감사해요、도와줘서 고마워요 などに対して、아닙니다 よりもさらに丁寧に返答したい場合に適しています。
やや固めではありますが、サービス業やビジネスシーンで覚えておくと好印象を与えられる便利な一言です。
昔ながらの表現 천만에요 の実際の使われ方
教科書で必ず紹介される 천만에요 は、文字通りのどういたしましてとして有名ですが、現代の会話では使用頻度がそれほど高くないと言われています。
特に若い世代の日常会話では、아니에요 や 괜찮아요 に置き換えられることが多いです。
とはいえ、意味としては正しく、ドラマやスピーチ、少し堅めのシチュエーションで耳にすることもあります。
無理に多用する必要はありませんが、聞いて意味を理解できるようにしておきつつ、実際に自分が話すときは、より自然な 아닙니다 / 아니에요 系を優先するのが現実的です。
괜찮습니다 / 괜찮아요 で大丈夫ですよと返す
謝罪や軽いお礼に対しては、괜찮습니다 や 괜찮아요 もよく使われる返答です。
直訳は大丈夫ですですが、ありがとう、すみませんの両方に対して柔らかく返せる便利な一言で、実際の会話でも非常に頻繁に登場します。
例えば、늦어서 죄송합니다 라는謝罪に対して 괜찮습니다 と答えれば、気にしないでくださいという意味になり、도와줘서 감사해요 に対して 괜찮아요 라고返せば、そんなに気にしなくていいですよという温かいニュアンスを込めることができます。
タメ口で言う韓国語のどういたしまして表現
友達同士の会話や、年下の人に対してはタメ口のどういたしまして表現が活躍します。
韓国語のタメ口は、日本語以上にはっきりと距離感が表れるため、親しさを表現する上でも重要な要素です。
ここでは、実際の若者言葉も含めて、自然でよく使われるカジュアルな返答フレーズを紹介します。
ただし、初対面や目上の人には使えないものが多いので、敬語との切り替えと合わせて覚えていきましょう。
아니야 / 아냐 の軽い否定でどういたしまして
아니야、아냐 は、敬語版の 아니에요 のタメ口にあたる表現です。
감사、고마워 に対して、気軽にどういたしまして、と返したいときに最もよく使われます。
例えば、고마워 에 대해 응, 아니야 라고返せば、うん、いいよのようなフランクな受け答えになります。
家族、恋人、親しい友人との会話にはぴったりですが、関係が浅い相手や年上に対して使うと失礼に感じられるので注意しましょう。
別にそんなこと言わなくていいよの別말을 다 해
별말을 다 해 は、別にそんなことまで言わなくていいのにという意味合いで、ありがとうと言われた時の照れ隠しのようなフレーズです。
日本語のそんなに気にしないで、何それ大げさだよに近いニュアンスがあります。
友達が大げさに感謝してきた時などに、고맙긴、별말을 다 해 라고返すと、親しみと照れが混じった感じを出せます。
完全な初心者には少しハードルが高いですが、ナチュラルな会話を目指すなら覚えておきたい表現です。
괜찮아 や 됐어 でラフに返す
괜찮아 は、괜찮아요 のタメ口で、謝罪にも感謝にも広く使える万能フレーズです。
ありがとうに対しては、そんなのいいよ、気にしないで、といった軽い受け止め方になります。
또 됐어 は、いいっていいって、もういいからのようなニュアンスで、状況によってはそっけなく聞こえることもありますが、仲が良い間柄では冗談っぽく使われることも多いです。
声のトーンや表情で印象がかなり変わるため、実際のドラマや会話を参考にニュアンスをつかむと良いでしょう。
シチュエーション別 敬語とタメ口の使い分け方
同じどういたしましてでも、職場、学校、家族、恋人など、相手と場面によって選ぶべき表現は変わります。
韓国語は特に上下関係や年齢差に敏感な言語なので、この使い分けを誤ると、失礼な印象になったり、よそよそしく感じられたりすることがあります。
ここでは、代表的なシチュエーションごとに、適切な敬語・タメ口の選び方と具体的なフレーズ例を紹介します。
自分がよく置かれる場面をイメージしながら読んでみてください。
ビジネスや目上の人に対する返答
職場の上司、取引先、お客様などには、基本的に最も丁寧な敬語表現を選びます。
감사합니다 に対して、아니에요 だけでも無難ですが、より丁寧にしたいなら 아닙니다、별 말씀을요 を組み合わせると安心です。
例えば、신경 써 주셔서 감사합니다 라는言葉をもらった場合、아닙니다. 도와드릴 수 있어서 다행입니다 のように返すと、謙遜とプロフェッショナルさの両方を表現できます。
ビジネスの場面でタメ口を混ぜるのは基本的に避けた方がよいので、迷ったときは敬語で統一するのがおすすめです。
年上だけど親しい間柄の場合
韓国では、実年齢が一つでも違うと敬語が基本ですが、仲が深まるとお互いに敬語を崩していくケースもあります。
ただし、年上に完全なタメ口で話すのは一般的には避けられるため、아니에요、괜찮아요 のようなやわらかい敬語を基調にしつつ、語尾だけ少しカジュアルに崩していくパターンがよく見られます。
例えば、선배가 고마워 라고言ったときに、아니에요, 선배 덕분이죠 のように返すと、丁寧さを保ちながらも距離感を縮めることができます。
相手から先に敬語を崩してきた場合でも、一気にタメ口に切り替えず、徐々に崩していくのが無難です。
友達や同年代とのカジュアルな会話
同年代の友人や、はっきりタメ口で話す間柄になった相手には、아니야、괜찮아、별말을 다 해 などのタメ口表現を遠慮なく使えます。
このとき大事なのは、相手が自分にどの敬語レベルで話しているかをよく観察し、それに合わせることです。
相手が完全なタメ口で 고마워, 진짜 고마워 라고言ってきたなら、아니야, 나도 즐거웠어 などとタメ口で返しても問題ありません。
ただし、出会ってすぐの段階ではまだ敬語が安全なので、相手から 반말しよう といった合図があるまでは、基本的に敬語を使うのが一般的なマナーです。
日本語のどういたしましてとの違いと注意点
日本語のどういたしましては、どんな相手にも比較的広く使える便利な一言ですが、韓国語では一語で完全に対応する表現は存在しません。
そのため、日本語の感覚のまま 한마디覚えればいいと考えると、どうしても不自然な韓国語になってしまいます。
ここでは、日本語と韓国語の感覚の違いを整理しながら、よくある誤解や注意点を解説します。
これを理解しておくと、単語だけではなく会話全体の流れとして自然な韓国語が身につきやすくなります。
どういたしましてにあたる完全な一語はない
日本語では、ありがとうございます と言われれば、ほぼ自動的にどういたしまして と返せますが、韓国語では場面によって 아니에요、괜찮아요、별 말씀을요 など、さまざまな返答パターンが存在します。
この違いを無視して、천만에요 を万能フレーズとみなしてしまうと、実際の会話とのギャップが大きくなります。
重要なのは、どういたしましてという直訳にこだわるのではなく、相手の言葉に対して、自分が何を伝えたいかを韓国語で表現する意識を持つことです。
例えば、そんなことないですよと言いたいなら 아니에요、たいしたことしていませんよなら 별 말씀을요、気にしないでなら 괜찮아요 というように、ニュアンスから逆算して選ぶと自然になります。
ありがとうに返さないケースもある
韓国語では、감사합니다 や 고마워 に対して、必ずしも何か言葉を返さなければならないわけではありません。
状況によっては、軽くうなずいたり、笑顔を返したりするだけで会話として成立することも多いです。
特に、店員さんにありがとうございますと言われたときなど、네 や 고맙습니다 を軽く返すだけで、どういたしまして に相当する気持ちを含ませることができます。
日本語の感覚で、毎回きっちりどういたしましてに相当する表現を探そうとすると、かえって不自然になる場合もあるので、空気を読むことも大切です。
敬語崩しのグラデーションに注意
韓国語の敬語は、ですます体から半丁寧、完全なタメ口まで細かい階段状になっています。
例えば、아닙니다 → 아니에요 → 아니야 という変化の中間には、아니에요 요を弱くする、文末を少し下げるなど、音声的なグラデーションも存在します。
日本人学習者は、文法的に明確な敬語かタメ口かの二択で考えてしまいがちですが、実際の会話ではその中間領域を上手に使いこなすことで、距離感の微調整ができます。
最初から完璧に使い分ける必要はありませんが、少なくとも目上には基本敬語、同年代には柔らかめの敬語、完全なタメ口は十分に親しくなってから、という大枠は意識しておくとよいでしょう。
よく使うフレーズをまとめて覚えるコツ
ここまでに紹介した表現を、単に一覧で丸暗記しようとすると、どれをどの場面で使えばよいのか分からなくなりがちです。
効率よく定着させるためには、場面ごとにまとめて覚えたり、自分用のテンプレートを作ったりする工夫が効果的です。
この章では、学習効率を高めるための具体的な覚え方や、スマホメモを活用した実践的なトレーニング法を紹介します。
ありがとうとのセットで覚える
どういたしましてだけを単独で覚えるのではなく、ありがとうとのセットで覚えると、会話全体の流れがイメージしやすくなります。
例えば、감사합니다 ↔ 아닙니다、고마워 ↔ 아니야 といったペアで記憶しておくのがおすすめです。
下のような簡単な対応表を自分用に作っておき、繰り返し声に出して練習すると、自然と口をついて出てくるようになります。
| 相手のありがとう | 自分のどういたしまして |
| 감사합니다 | 아니에요 / 아닙니다 |
| 고마워요 | 아니에요 / 괜찮아요 |
| 고마워 | 아니야 / 괜찮아 / 별말을 다 해 |
このようにペアで覚えることで、その場に応じた敬語レベルの判断もしやすくなります。
シンプルな型から少しずつバリエーションを増やす
まずは、最小限のシンプルな型を決めて、それを確実に使いこなせるようにするのが近道です。
例えば、敬語では 감사합니 다には 아니에요、タメ口では 고마워には 아니야 の二つだけを最初の基本型にしてしまう方法があります。
そこから余裕が出てきたら、別 말씀을요、괜찮아요、별말을 다 해 などを一つずつ追加し、使える場面を広げていきます。
一度に多く覚えようとせず、実際に口に出して使える表現を少しずつ増やしていくことが、最終的には最も効率的な学習法になります。
ドラマやバラエティで実際の使われ方をチェック
教科書的な説明だけでは、実際の会話でのニュアンスや頻度まではなかなか見えてきません。
そこでおすすめなのが、韓国ドラマやバラエティ番組で、감사、고마워 などの感謝表現が出てきたときに、その直後の返答に注目することです。
다행이다、뭘、별말을 다 해 など、教科書にはあまり載っていない自然な返し方が多く登場します。
気になったフレーズは、スマホのメモに韓国語と簡単な日本語訳を書き留めておくと、後から見返して自分のレパートリーに加えやすくなります。
まとめ
韓国語のどういたしましては、日本語のように一語で済む表現ではなく、場面や相手との関係によって 다양なフレーズが使い分けられています。
敬語では 아니에요、아닙니다、별 말씀을요、괜찮습니다 などがよく使われ、タメ口では 아니야、괜찮아、별말을 다 해 などが代表的です。
大切なのは、直訳としてのどういたしましてにこだわるのではなく、相手のありがとうに対して、自分がどんな気持ちで返したいのかを意識し、それに合った韓国語表現を選ぶことです。
まずは、감사합니다 ↔ 아니에요、고마워 ↔ 아니야 のような基本ペアから始めて、徐々にバリエーションを増やしていけば、自然で気持ちの伝わる韓国語の会話ができるようになります。
敬語とタメ口の切り替えに注意しつつ、ドラマや実際の会話を手本にして、ここで紹介したフレーズを積極的に耳と口で慣らしていってください。
繰り返し使ううちに、ありがとうと言われた瞬間、自然に適切な韓国語のどういたしましてが口をついて出てくるはずです。